陣取りゲーム - ドラッグアリウス 忍者ブログ
日記なのかブログなのかいまいちハッキリしませんが、ドラッグストア勤務のおっさんがぐだります。
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「悪夢の耐性菌」に米当局が警告、最も強い抗生剤も効かず
(CNN) 抗生物質が効かない細菌「カルバペネム耐性腸内細菌(CRE)」の感染が広がっているとして、米疾病対策センター(CDC)が医療機関に対策を呼びかけている。この細菌に感染すると、最大で半数が死に至るという。(後略
http://www.cnn.co.jp/usa/35029192.html


 「この細菌に感染すると」とありますが、細菌がいるだけでは感染ではないですよね。そうでないと我々の肌やら腸やらは全て細菌に感染してしまっているわけですから。

例えば感染している傷というのは、

「傷の周囲が腫れあがり(腫脹)」
「傷やその周囲に痛みがあり(疼痛)」
「傷周辺の皮膚が赤くなり(発赤)」
「傷の周囲に触ると熱い(局所熱感)」

このどれかがあるはずで、どれも無ければ感染、化膿している傷とは言えません。「膿みたいなもの」がベロベロ出ててもね。

 記事は傷の話ではないでしょうし、感染するまでどのくらいの細菌数が必要なのかもわかりません。

でも多分ちょっと触っただけだったら心配ないんじゃないかなと思う。

MRSAの世代時間(分裂時間)が長い理由

 この夏井先生のHPを読むとわかりますが、普通の黄色ブドウ球菌とMRSAは、12時間後の数で比べると分裂速度が32500倍の差があります。薬剤に耐性を持つということはそれだけ遺伝子が大きくないといけないので、自分の複製を作るのに時間がかかる。8ビットのファミコンとスーパーコンピューターの増産速度みたいなもの。そしてそうこうしているうちに細菌たちの世界は陣地取りゲームみたいなものですから、身軽な黄色ブドウ球菌辺りに制圧されてしまい、分裂して増える余地などなくなってしまいます。

そして傷が治ればph7.0前後だった傷口は弱酸性に戻り、黄色ブドウ球菌の好きなphじゃなくなるので普通の表皮ブドウ球菌などによって取って代わられることでしょう。

ただ、この手の薬剤耐性菌が上手く生き延びて育てられる場所があります。

それは抗生物質や消毒液により人体常在菌が殺されるような場所、病院と、傷にかぶさるカサブタの下の液溜まりや、手術糸の隙間など抗生物質やリンパ球が入り込めない「流れから切り離された場所」などがあります。そしてこのような場所である一定の数まで耐性菌が増えてしまうと、初めて「感染」という状態になるわけです。

何かこう、放っておけば創面の常在菌が駆逐してくれる耐性菌をわざわざ抗生物質を投与して育てているように見えます。もちろん血中に入って全身を細菌がめぐりそうな場合は必要なんでしょうけども。

ま、ともかく必要以上に常在菌を取り去ってしまう体の洗い過ぎ、消毒のしすぎは良くありませんね。

 そういえばお湯シャンプーを始めてからもう3~4年経ちますね。夜になっても髪が脂でベトベトなんてこともなく、枕も臭わないし、頭はふさふさだし、良い事づくめです。お金かからないしね。
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アリウス
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男性
職業:
ドラッグストア各店放浪中
趣味:
釣り・歌うこと・本読むこと。
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