日記なのかブログなのかいまいちハッキリしませんが、ドラッグストア勤務のおっさんがぐだります。
注目されるのは、8月中旬に発表される4~6月期の経済成長率だ。民間調査会社の多くは年率換算で3%台の成長を予測しており、「増税の環境は整いつつある」との見方が強い。上の部分は昨日取り上げた記事からの引用です。
「増税の環境は整いつつある」
「年率換算で3%台の成長を予測しており」
「日本経済がどうなろうと増税したい派」の方々はこの部分をうまく使って、我々に「増税してもいいかな」「増税するのも仕方ないかな」と思わせようとして来ます。これから確実に。
まず「3%台」というものが何なのか。おそらくコレはGDPの成長率のことでしょう。GDPとは私達みんなが使ったお金の合計であり、(支出面)私達みんなが稼ぎとして貰ったお金であり、(所得面)私達みんなが生み出した付加価値の合計でもあります。(生産面)そしてこの3つは互いに一致します。これを三面等価の原則と言います。
何度も言ってますが、
「誰かの収入は誰かの支出」ですし、
「誰かの損は誰かの得」ですからね。
ま、GDPはみんなの給料の合計と考えるのが良いでしょう。その方が直感的に「GDPが増えれば給料がふえるんだ」と思えます。
そのGDPが3%成長したら、給料も3%増えるってことですね。
ただ、実はここに注意すべきことがあります。
それはニュースで使われるGDPには2種類ありまして、
名目GDP
と
実質GDP
というものがあります。
例えばかぜ薬のパブロンで例えると、
去年パブロンを10個生産して1000円で売り、売上は10000円。
今年パブロンを12個生産して800円で売り、売上は9600円。
今年は頑張ってみんな働いたのですが、市場売価(物価)が下がっているために、
売れ個数は上がっているのに、売上は去年より下がっている。あるあるwwwwwwwwwwwな状況です。
これが実質(売れ個数)は上がったけど、名目は減ったということです。大事なのは売れ個数よりも売上(利益)ですよね?売れ個数が伸びれば、忙しくって求人もしたくなるので雇用が増えますが、物価が上がらないと給料のパイも増えませんから、元々少ない給料をさらに増えた従業員で割るということになり、一人あたりはさらに貧しくなります。
実質GDPは物価の上下を抜いて、生産能力だけ考えるというイメージ。
名目GDPは物価の上下を加味して私達の給料全体(GDP)を考えるイメージです
デフレの今、大事なのは名目GDPなのですが、おそらく新聞やテレビでは「実質GDPが3%も上昇した!これでデフレ抜けたよね?!ね?!」と、やってくるに違いありません。
今現在、実質GDPは上がりつつあるのですが、消費者物価指数のうち、変動が激しすぎるエネルギーと食料の価格を除いた指数(コアコアCPI)だと、未だにマイナスです。
日本のCPI、コアCPI、コアコアCPIの推移(対前年同月比)
上の黒い線ですね。
97年の消費税増税のお陰でマイナスに叩き落され、ずっと物価は落ち続けています。復活しかけた時もありましたが、リーマンショックや政権交代(笑)などで再びマイナスの世界に。
新聞やテレビで「GDP」という単語が出てきたなら、それが「名目なのか実質なのか」をきちんと聞き分けるようにしましょう。
そうすると…ただGDPとだけ表現されるニュースが一番胡散臭いですよね。
騙されないように気をつけましょう。
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