人は信じたいものを信じる - ドラッグアリウス 忍者ブログ
日記なのかブログなのかいまいちハッキリしませんが、ドラッグストア勤務のおっさんがぐだります。
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「日本経済は破綻する」

「日本はアジア諸国(?)に対して戦争責任を取らねばならない」


というような世迷言がいまだにまかり通っています。


この手の流言を好む人には共通して、

何を言われても、否定されても、結論は絶対に変えないという点です。

何故なんでしょうかね。

浅学な俺はちょっと良い意見に出会うとすぐ影響されちゃうので、実に羨ましい揺るがない信念さ加減なんですが。

前掲の経済と歴史に関する「日本をディスっちゃうぞ論」は散々否定されているので、今更特に取り上げませんが、


私は職場で感じる、この手の「強烈な思い込み」に手を焼いています。


それは、


「安くなければ物は売れない」

「売れないのは商品が悪いせい」

「今までのやりかたが間違ってなかったからこのまま行こう」



というような思い込みです。


違うんだよな。


どんなにいい商品があっても、それが置いてあるということがお客さんに伝わらなかれば存在しないことと一緒。


その商品がどういうものなのか、


どういう意味を持っているのか、


それを手に入れたらどんな未来が待っているのか。



それが伝わらなければ存在しないことと一緒。


舞台役者がヘボなせいで、脚本の素晴らしさが観客に伝わらなかった。だからといって、

「今は恋人に先立たれた時の悲痛な心境でいたんですよー」

って、いちいち観客に口頭で説明しててもしょうがないでしょ。



まるで、コントや漫才の「オチ」を後で懇切丁寧に説明しちゃってる公開処刑みたいな微妙な空気になっちゃうだろ。



値段、売価さえ下げれば売れるようになるだろ。とか、

この商品は一年で1個も売れてないからカットだな。とか、



こういう思考回路を続けているから、


小売業は底辺とか言われちゃうんだ。


新入社員に申し訳ないと思う。

すまねぇ。



小売業って、本当はホワイトカラーなんだぜ。

頭使って、毎日楽しい仕事になるんだぜ。

「なぜ人は物を買うのか?」


これをきちんと言葉で説明できるようになると、毎日仕事でも良いと思えるようになって幸せ。

欲しくなったら買うんだよ。


「俺、昨日エリクサー飲んだぜ」
この台詞を言えるのは、ユンケルスターを飲んだ選ばれし者のみ。

HPとMPが全開!
ユンケルスター¥3150



とか書いてあったら、ちょっと買いたくなるよな?


人参が何グラムとか、疲れに効く!とか書いてあっても買いたくならんだろ。



まっ!バリバリに薬事法に抵触してますけどね!



新入社員にはそのような視点を身につけて欲しいと思った。




タイトルつながりで。


精神科Q&A

【1728】自分を統合失調症だと思い込む娘について‏

Q: 私は五十代の母親、娘は18歳になります。一年前頃から、娘が連続的に以下の内容を訴えるようになりました。 ・人が怖い ・学校でいじめられている ・教室にいると監視されていて、自分の言うことにピッタリのタイミングで悪口を言われる。 ・通行人がすれ違いざまに悪口を言ってくる気がする。(聞こえては来ないそうです)・人が恐ろしく嫌な眼で自分を見ている。・自分がいると人は嫌な気持ちになると思う。・自分は嫌われて当然であると思う。・何をしても楽しくない。・みんなが自分を馬鹿にしている。 そして以上のことを理由に自分を統合失調症であるといって譲らないのです。
確かに娘の訴えには統合失調症的なところもありますが、このぐらいだったら思春期にはよくあることだと私は思うのです。幻聴はストレスでも起こると聞いたこともあります。そもそも統合失調症には病識がないのですよね? だったら娘は統合失調症ではありえないと思うのですが。 安心させるために精神科に連れて行きましたら、本当にリスパダールを処方されてびっくりしてしまいました。私はてっきり娘をあなたは病気ではないと説得して下さると思っていたものですから。
その後も通院を続け、一応上記の薬を飲ませ続けましたら、娘の訴えは減りました。娘は、「医者が薬を出すのは私が病気だと判断しているからでしょう」と言います。しかし主治医に話を聞くと、「娘さんの訴えに応じて薬を出している」というではありませんか。つまり医者は病気だと判断していないのに、娘の言うがままに薬を出しているということですよね?この一件で私は完全に主治医に対して信頼を失い、薬を飲ませるのをやめました。(この時娘は抵抗しましたが、心を鬼にしてやめさせました)そうすると上記の訴えがまた顕在化し、「夜道で何かが追いかけてくる」などと言い出したのはどういうわけか私にはわかりませんが。 このように明らかに統合失調症ではない娘に対し、どう対応したらよいのでしょうか。今も娘は「病気を理解してほしい。薬を飲ませてほしい」と泣きます。ここで甘やかしたら駄目人間になってしまうと思うので、その訴えは無視していますが。


林: あなたには娘さんが統合失調症であってほしくないという気持ちがまずあって、その気持ちに適合するようにすべてを解釈していることが読み取れます。おそらくあなたは、娘さんが統合失調症であるというあらゆる説明に不信感をお持ちになるでしょう。けれども、事実は事実として直視しなければなりません。娘さんが統合失調症であることはまず間違いありません。一刻も早く、精神科での治療を再開する必要があります。

その根拠を順に説明します。

一年前頃から、娘が連続的に以下の内容を訴えるようになりました。 ・人が怖い ・学校でいじめられている ・教室にいると監視されていて、自分の言うことにピッタリのタイミングで悪口を言われる。 ・通行人がすれ違いざまに悪口を言ってくる気がする。(聞こえては来ないそうです)・人が恐ろしく嫌な眼で自分を見ている。・自分がいると人は嫌な気持ちになると思う。・自分は嫌われて当然であると思う。・何をしても楽しくない。・みんなが自分を馬鹿にしている。

いずれも、統合失調症の発症として典型的なものです。

確かに娘の訴えには統合失調症的なところもありますが、このぐらいだったら思春期にはよくあることだと私は思うのです。


それはあなたの独善的な解釈です。

幻聴はストレスでも起こると聞いたこともあります。

それはあなたのいい加減な知識にすぎません。

そもそも統合失調症には病識がないのですよね? だったら娘は統合失調症ではありえないと思うのですが。

病識がゼロの場合から、かなりしっかりした病識がある場合まで、統合失調症の病識にはあらゆるレベルがあります。多くは黒か白ではなく、灰色というべきです。
病識があることは、統合失調症の診断を否定する根拠になりません。

安心させるために精神科に連れて行きましたら、本当にリスパダールを処方されてびっくりしてしまいました。私はてっきり娘をあなたは病気ではないと説得して下さると思っていたものですから。


リスパダールが処方されたことは、精神科医が統合失調症であると診断したことを示唆しています。ここまでの経過からみても、統合失調症であることは確実というべきです。

その後も通院を続け、一応上記の薬を飲ませ続けましたら、娘の訴えは減りました。

統合失調症の症状がリスパダールによって軽くなったとみるのが自然です。

娘は、「医者が薬を出すのは私が病気だと判断しているからでしょう」と言います。しかし主治医に話を聞くと、「娘さんの訴えに応じて薬を出している」というではありませんか。つまり医者は病気だと判断していないのに、娘の言うがままに薬を出しているということですよね?

それはあなたの一方的な判断です。「訴えに応じて」が、なぜ「言うがままに」となるのでしょうか。あなたには、医師が娘さんを統合失調症と診断していないという結論が先にあって、その結論に合わせて事実を曲解しています。

この一件で私は完全に主治医に対して信頼を失い、薬を飲ませるのをやめました。(この時娘は抵抗しましたが、心を鬼にしてやめさせました)


自分の結論を固辞する気持ちが、医師に対する不信という形に歪められたものです。
「心を鬼にして」は、本来は本人のためになることだが本人にとっては厳しいと感じられることを、本人のためを思ってあえてする、といった意味で使っておられるのだと思いますが、この時のあなたの行為は「心を鬼にして」ではなく、まさに「鬼」の行為といえます。

そうすると上記の訴えがまた顕在化し、「夜道で何かが追いかけてくる」などと言い出したのはどういうわけか私にはわかりませんが。


リスパダールの中断により、統合失調症の症状が再燃したとみるのが自然です。

このように明らかに統合失調症ではない娘に対し、どう対応したらよいのでしょうか。


娘さんは明らかに統合失調症です。

今も娘は「病気を理解してほしい。薬を飲ませてほしい」と泣きます。
ここで甘やかしたら駄目人間になってしまうと思うので、その訴えは無視していますが。


鬼の行為です。
本人が統合失調症であることをどうしても理解せず、ご家族が苦悩する例はたくさんありますが、逆に、本人が統合失調症であることを理解しているのに、ご家族の理解が得られず苦悩するケースも、【1643】のような例があり、例外的な出来事とはいえません。この【1728】のケースもその一つであるといえます。

なお、この【1728】のメールには不可解なところがあります。統合失調症の初期症状がかなり正確に記されていること、リスパダールの服用後と中止後の状態の記載からは、リスパダールが症状に効いていることが明らかであるのに、それを質問者が一切認めていないことなどです。そして何より、それがメールに明記されていることがこの【1728】の特異な点です。すなわち、家族の統合失調症の診断を認めようとしないケース自体はたくさんありますが、そのような場合には、診断を裏付ける事実そのものから目をそむけていることが大部分だからです。しかしこの【1728】は、事実そのものは作ったように典型的に記されており、にもかかわらず、統合失調症の診断が否定されています。
 ここから推測されるのは、メールを書いた母親自身に何らかの思考障害があることや(母親自身が統合失調症ということも考えられるでしょう)、メールを書いた人物は「母親」とは別人であることなどです。
しかしいずれにせよ、メールの記載内容が事実である限り(精神科Q&Aでは、メールの記載内容が事実であることを前提とすることを原則としています)、回答は、「統合失調症の診断に疑いはない」というものになります。

http://kokoro.squares.net/psyqa.html

…最後の段落の分析が凄い。

流石、林先生

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