ジャック・アタリ氏：「日本の方が財政赤字深刻」　会見で

フランスの思想家で経済学者のジャック・アタリ氏（６７）が自著の出版を機に来日し、東京都内で１４日、会見した。アタリ氏は「財政不安が起きている欧州よりも日本の方が財政赤字は深刻。世界を危機に巻き込むこともあり得る」と指摘。「日本は高齢化の進展で歳入よりも歳出の伸びが早い。１０～１５年後には日本人の貯蓄の１００％が、公的債務をまかなうためのものになる」と警告した。
（後略
http://mainichi.jp/select/biz/news/20110115k0000m020049000c.html

またこの手の理由もなく未来を暗く思わせる記事か。

「財政不安が起きている欧州よりも日本の方が財政赤字は深刻。世界を危機に巻き込むこともあり得る」

（ｷﾘｯ

って付けたくなるな。

自国債を95％自国内の資産だけでまかなっている日本が異常過ぎるから、経済学者でも見誤ってしまうんだろうか。

それよりも欧州の国々の銀行を心配した方がいい気がする。

まず売ることのできない、賞味期限が1週間も過ぎた豆腐レベルのサブプライム関連の不良債権を、

「これは満期目的で購入したことにしたし！資産として計上していいよね！」

って言っちゃってたよね。

欧州の銀行、7000億ドルの評価損を追加計上も－ブイターＬＳＥ教授

12月31日（ブルームバーグ）：ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス（ＬＳＥ）の教授を務めるウィレム・ブイター氏は31日、欧州の銀行が最大 7000億ドル（約64兆6730億円）の評価損の追加計上に直面しているとの見方を示した。同氏は来年１月１日付で米シティグループのチーフエコノミストに就任する。
（後略
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aftBy8R7H1ww

なんだよ7000億ドル（64兆）って・・・

とりあえずルクセンブルグとかアイルランドあたりを心配した方がいい。日本より。

ちなみに、ルクセンブルグは生まれたての赤ん坊ですら、2009年ですが

国民一人当たり2億円の「借金」を抱えてることになるそうな。

もちろん、銀行の資産もその分多いは多いんですが、資産の内容があんまり信用ならんというわけ。

そもそも日本は263兆の対外資産を持っているので、その気になれば（本気でその気になるにはもっと自衛隊にお金かけないといけないんだけどね）「貸した金返せよ」って言えるわけだ。

円足りなくなったら刷ればいいわけだし、今デフレなわけだから、インフレ気味になることは歓迎なわけだし。

“（１）経済成長力の回復（２）人口増加政策（３）歳出削減（４）増税などによる歳入の拡大－－を同時に進める必要があると指摘し、特に歳出削減と歳入増は「緊急性がある」と述べた。”

経済成長すれば結婚や出産の率も上がるさ。未来が明るいって皆思えばそうなるって。それにはマスコミの全面的な協力（？）による世の中の雰囲気誘導が必要だと思うけど。

無理かなぁ。

でもそうしないと個人消費はなかなか伸びないだろうね。

なんてこと考えてたら、

菅首相：書店で買い物　「中国」「デフレ」など７冊購入

ほかに購入したのは「国家債務危機」（ジャック・アタリ氏）、「国家を考える。」（故筑紫哲也氏）、「がん　生と死の謎に挑む」（立花隆氏、ＮＨＫスペシャル取材班）
（抜粋
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110111k0000m010033000c.html

1月10日にこんな記事があった。

(　Д)　゜゜

もろに読んでるじゃん。

そして最近、

財政出動派の麻生総理と争った緊縮財政派の

与謝野馨様が入閣したばっかじゃない。

何この報道のタイミング。

ここまでして世論をコントロールして更にデフレを悪化させたいんだろうかと勘ぐってしまう。

どこまで財務省に洗脳されてるんだろう。この人。