ニコニコにまでも取り上げられたとか

　「2500年にわたる過去の歴史から、これほどの公的債務を抱えて悲惨な運命をたどらなかった国はない」
(ジャック・アタリ）
http://news.nicovideo.jp/watch/nw24150

その初めての国になろうさ。


この手の話を聞くときに、私が心がけている大事な原則があります。

それは


誰かの借金は誰かの資産


お金は使っても誰かの手に渡るだけで無くなったりはしない


の、二つです。


上の記事だと、政府の460兆程度の資産額には全く触れられていない。おかしいよね。

政府の借金が増えていくということは、民間の資産が増えているということ。（日本国債の95％は国内金融機関が買っているため）

企業の内部留保や、個人の預貯金として貯めこんでないで使えばいいのにって話だけど、

今の企業は投資を控えるし、個人も消費を控えている。



利益が上がる確証なしに、企業は投資しないし、将来になんとなく不安があったり収入が伸び悩んだりしていると、個人の消費も伸びない。


全員でチキンレースやってるようなものか？
いや、個人個人で取っている行動（節約とか）は実に正しいことなんだけど。


お金の回り具合、私たちの給与の目安になる支出面のGDPは

ざっくり言って


政府支出+民間企業投資+個人消費+純輸出

で表すことができる。


世界もデフレで不況に突入してる時に輸出は伸びないし、さっき言ったように企業投資と個人消費はチキンレースしてるので、自分から動くことはない。そのうちじわりじわりと動き始めるかもしれないけど、待ってられん。


だから政府主導で縮こまってる全員にお金の使い方の道筋を示さなくちゃいけないのに、政府は無駄を削るとか言って、その政府支出までも削ろうとしている。


緊縮財政とか

ムダの削減とか

仕分けとか


そのうえ増税のオンパレード。


鳩山前総理の時には、

「ブレーキを踏みながらアクセルを踏むようなものだ」

って色々な人が政府の政策を批判してたけど、


今や

「崖に向かってアクセル踏んでる」

気がしてしょうがない。


まだまだ日本はいけるとは思っているけど、このまま政権に居座られたら

失われた30年に及びそう。


上のアタリさんが提案する公的債務を解消するのは7つの方策のうち、


1．増税　

2．歳出削減

3．借金の繰り延べ

4．インフレ

5．他国などに借金をまわす

6．戦争で帳消しにする

7．経済成長


このうち、1.2はダメ

3.4.7がいいよね。


あと、

麻生太郎氏、鳩山由紀夫氏、そして菅直人氏と3代続けて首相がジャック・アタリ氏の本を購入。

ってあるけど、麻生さんは別にこの人の意見に染まっていないよ。

「財政再建を重視しているが、デフレ経済下でのやり方を分かっていない」と指摘。約８００兆円に上る国の借金について「金を借りているのは国民ではなく国。満期になったら、政府の権限で金を刷って返せばいい。企業と国の借金は性質が違う」

って講演してたからね。