競争は大事なことだけど…

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“ド底辺客”は過剰なサービス精神から生まれる！
　モンスター客が量産されるのは日本特有のことである、と前出の新田氏と、海外事情に詳しい鴻上尚史氏は語る。

　「『喜んでー！』『いらっしゃいませこんにちは！』といった丁寧な言葉がサービスだと思ってやってるでしょう？でも、そんな心のこもっていないマニュアル言葉を叫ばれるのはサービスでも何でもない。そんなマニュアル敬語を使われても嬉しくないですし、そこから先のコミュニケーションを遮断していることでもある。従業員のストレスにもなりますしね。海外ではそういった決まり文句はないですし、激安店は店側もそれ相応の対応をしてきます」（鴻上氏）

　「『お客様は神様です』の風潮が広がりすぎて、客が権利を過剰に主張しているんですよ。激安居酒屋にサービスを求めるのはフェアじゃない。だって激安の人件費で雇われてるんだから。きちんとしたサービスにはそれに見合ったお金を払い、安いところにはサービスを期待しない、という風潮をつくるべきです」（新田氏）

　時給８００円で他人を“神様扱い”するのは無理があるのだ。
http://www.zakzak.co.jp/zakspa/news/20120828/zsp1208280900000-n1.htm

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なかなか難しいですよね。

みんながみんな「安くておいしくて良いサービス」をクリア…しているかどうかはわかりませんが、そこを基準ラインにして営業している以上、そのどれかを捨てたなら捨てた分より多めの魅力を要求されると思うし、業界全体の風潮を変えようにも「じゃぁうちだけ安売り合戦やめるわ」と言ったところでちょっとでも利益が落ちれば「やっぱり元に戻すか」となるでしょう。そこで踏みとどまって同じ土俵で戦わないようにする企業もあるかもしれませんが。

最近近所に出来た「原価居酒屋」って名前には驚きました。

まだ中に入ったことはないのですが、看板には「入場料800円頂いて、あとのメニューはビール180円など全て原価です！」とのこと。

ここまでくるとなんかこう「グロイ」ですよね。

スカイマークエアラインズの「値段安いから接客には期待しないで！」って意気込みは正直すぎてなんか笑えたのですが（あぁでも安全性って面があるから笑えないか）

この手の安売りって「ほら！僕はこんなに頑張ってるんだから褒めて！」って言っているような気がしてちょっと好きじゃありません。

特に「安さの代わりに捨ててる分野」を明示していないという点で怪しくて。「お前絶対無理してるだろ！」って言いたくなります。いや、「従業員に無理さしてるだろ！」かな。


なんだかんだ言ってウチもお客さんを「選べていない」ので偉そうなことは言えないのですが。

あんまり体力のない企業は、

電気屋さんに「ネットじゃこの値段なんですが」というお客さんに対して、「ではそちらで買ってくださいませ」と言う従業員のように


「ウチはそこが売りじゃない」


と明確な声を上げるべきだと思います。先ほどの居酒屋は「地域一番の安さ！」と掲げているのかもしれないですけどね。

ただ従業員も人間なのですから、安さで削った部分の補填を労働時間とか給与の面で補填させられることになるときっついです。ま、くだんの居酒屋の「原価表示」ってやつも鼻っから信じてはいませんが。店頭に「今日の仕入れ」とか言ってガチ伝票が貼ってあったらごめんなさいです。

「安さ！」というのも手っ取り早い購買行動のヒキですが、

俺が近所の庄◯さんに毎回飲みに行くのは、そこの店長の愛想が良すぎてなんです。もちろんこの俺様が近所だからって通いすぎた挙句のロイヤルカスタマー的勘違いだからなんですが、特段こちらが頼んでいないのに、アルバイトの誕生日に「お寿司のケーキ」なんつーそこらの居酒屋でもあんまり見ないものを作ってくれちゃうもんですから、

そりゃあ

義理ってもんが発生して他の居酒屋が側にバンバン出来ても、毎回居酒屋の脳選択肢に登場するってもんですよ。


まだまだ世の中のモードは「ドライ」より「湿っぽい」だと思うんです。あと10年は。

名前を覚えられて呼ばれただけでお客さんの立場の俺は大興奮です。ﾌｶﾞｰ。

みんな声には出さないけどそう思っているんです。

値段よかそのへんをプッシュするべきだと思いませんか。マニュアルにはしづらいからこそ他から抜きん出る方法だとおもうんですけどね。

なんか壮大に話がずれたので続きはまた明日。