リポビタンDでなくてはいけない理由もあるはずなんだ。たとえタウリン1000mgしか入っていなくとも

　セールストークで、売りたい商品のいいところばかりを強調しすぎてはいけない、そんなことを前に進研ゼミの漫画を引き合いに出して記事にしました。

それと同じで売りたい商品と競合する商品を貶める（ネガティブキャンペーン）のも、副作用が多くあまりおすすめできません。

例えばリポビタンD。

この商品のCMってとっても印象的ですよね。

「ファイト一発！」ってやつです。


そもそも何が一発なのかわかりませんし、なんで毎回崖から落っこちそうになるのかわかりませんし、あんた達二人はアウトドアショップの回し者かなんかかと思うこともしばしばなのですが、

とても印象的な良いCMです。


なんだか飲んだらあんな肉体でグッと頑張れそうで、そんな自分になれそうな気がしてきます。ほんとはそんなこと思わせるのは薬事法違反になるので、ファイト一発頑張った「後で」飲んでいるんだそうです。うーん気使ってますね大正製薬。

また、リポビタンDのまつわる話として


レッドブルの創業者ディートリッヒ・マテシッツが、リポD等の栄養ドリンクが日本では大きな市場を形成していることから、欧米でもいけるのでは？と思いレッドブルの販売に踏み切ったこととか、


あの宇宙探査機はやぶさのエピソードとか、

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2005年11月26日未明に行なわれた第２回「イトカワ」タッチダウンでは管制室の様子がストリーミング中継され，「Hayabusa Live」という実況ブログも運営されました．その実況ブログにおいてブログ管理人の机にリポビタンDの空き瓶が増えていく様子が話題になったのが始まりです．

それからというもの「はやぶさ」および JAXA（特にISAS）の話題でリポビタンDは「お約束」となり，ついには

2006年04月01日にJAXA が衛星や探査機に「公式ドリンク」認定制度というエイプリルフール記事を書く
2006年07月の第二回はやぶさ国際科学シンポジウムにおいて集合写真の中央にリポビタンDが鎮座する
2006年09月のSOLAR-B「ひので」打上げライブ中継にて司会者が「液体燃料」「公式飲料」「マストアイテム」などと称してリポビタンDを飲む
技術試験衛星VIII型「きく8号」（2007年01月打ち上げ）キャンペーンブログにてマスコットが「栄養ドリンクを飲んで、ひとやすみ」する（2006年11月17日付記事）

など、2006年度は JAXA 自ら「お約束」を持ち出すに至りました。

http://hayabusamatome.xrea.jp/wiki/index.php?%A4%CF%A4%E4%A4%D6%A4%B5FAQ

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こういう逸話を知っている人には、


「こちらのドリンクの方がタウリンが3000mgも入っていて、値段変わらないのでどうですが？」


なんて言ったところであまり効果はないんだ。


上の様な話を知っている人にとって、リポDを飲むという行為はもう


タウリンが入ってようがいまいがどうでもいいいことなのだ。


それはひょっとしたら、はやぶさの管制室と同じ雰囲気を味わうための儀式になっているかもしれないし、レッドブルの親のような気分を味わうためなのかもしれない。


そんな、


「なぜ私を愛してくれないんだ！あいつより金だって持っているし、何不自由なく君を守っていける！僕のどこがいけないんだ！」

「あなたがあの人ではないところがいけない」状態のところを


「あーリポDなんてタウリン1000mgしか入ってないし、あんまり砂糖水とかわりませんよ」

なんて言おうものなら、それはその人自身を貶めたことと同義になってしまう。

ほんと気をつけましょう。


しかし、裏をかえせば成分性能関係なく、愛される商品を演出する方法も色々あるっていうことだよな！