ベーはベーでもべーやんとかベーコンの方が良いな

　そういやベーシックインカムって言葉を紹介しようとして途中でしたね。最近どこかの政党もなんとか八策とかいう名前で包んで採用しようとしていますが。

ベーシックインカムってなんなのかというと、お金持ちから税金を取って貧乏な人からは税金を取らずにむしろ毎月幾ら幾ら配ろうというもの。

例えば「年で」手取り150万円以下の人には毎月12万5千円くらいを高額所得者から税金を巻き上げて配ろうという感じ。

「負の所得税」ってやつです。「負」なのでマイナス。払うんじゃなくてもらう税金。素敵かも。

何か働かなくて良さそうだなーって気がして「結構いいかも」と思っちゃう人もいるかもしれません。

でもこれが採用されると、今私達が暮らしている日々の安心感が無くなるというか、「いざって時には国に頼ろう」ということができなくなるかもしれないんです。

　どういうことかというと、この「ベーシックインカム」というものは、

年金（障害年金、遺族年金含む）

生活保護

失業手当

医療保障

などなどの、政府の支出をゼロにするということとセットなんです。んだって毎年100～200兆くらい必要になるかもしれませんからね。


だから旦那が死んでも遺族年金も出ません。

失業しても失業保険も出ません。

病院行って処方せんもらって薬出してもらったら自己負担10割です。


というようにこのべーシックインカムというものは、

「政府は小さい方がいい」「全て市場に任せる」「自由バンザイ！」

というあの新自由主義という自由教団の好きなものなんです。


因みにこの自由教団の教祖様というのはシカゴ大学のミルトン・フリードマンという人で、その教祖様に洗脳された教徒がなんとか平蔵さんだったり、小泉なんとかさんだったり、なんとか維新の会の方々だったりするわけです。

これも社会保障としてじゃなく経済政策として使えばいいものなのかもしれないですね。

ベーシックインカムのように、税金で集まったお金をただ配るだけだとそこに付加価値は生まれないのでGDPを増やすことにはなりません。それならそこに「仕事」をかませて給与として配ればいい。

今なら被災地で公務員も不足していますし、公務員の給与として政府の支出が増えればただお金を配るよりも確実に一度「給与」になっているのでGDPに貢献をするわけです。

収入（みんなの給料）の合計＝支出（使ったお金）の合計＝付加価値（創りだした価値）の合計＝GDP

ですからね。

…いい政策というか「仕事を創って給料払う」という実に普通のことをすればいいだけってことになりました。


それはそうと、どうもこの維新のなんとかというところは胡散臭いです。


公務員の給与を下げる！とか、

高額所得者から低額所得者へお金を配る！とか、

国会議員歳費、政党交付金の３割カットとか

脱原発依存体制とか

公務員の身分保障廃止とか

生活保護受給認定は国の責任で実施とか。


なんというか


「これ言っておけば民主党を政権政党にしちゃったくらい政治に興味のないお前らなら簡単にまたダマされるだろ」的な臭いがします。

ひとを羨む気持ち、強者への妬み（ルサンチマン）を満足させるだけの響きが並んでいる気がします。

ベーシックインカムを「良いかも」と思う気持ちも、妬みの感情を操られて感じているものなのかもしれません。

なんかこう、ベーなんとかは単純に「かっこ良くないなぁ」と思うんですよね。