日記なのかブログなのかいまいちハッキリしませんが、ドラッグストア勤務のおっさんがぐだります。
特別リポート:震災は日本国債「暴落時計」の針を進めたか
[東京 27日 ロイター] 東日本大震災後の復興に必要な巨額の財政負担が、日本国債の先行きに新たな不安を投げかけている。数十兆円に達するとみられる復興コストを確保するには、国債の大量追加発行は不可避。
しかし、経常黒字や民間金融機関の資金余力といった安定消化の原資にも縮小の予兆が見え始めた。そして、追い打ちをかける政権の迷走と処方箋の不在。日本国債の「暴落」を抑えてきた安全装置にきしみが生じる中、危機時計の針は再び前に進み始めている。 (後略
http://money.jp.msn.com/newsarticle.aspx?ac=JAPAN-208468&cc=03&nt=00
はいっ、産経新聞です。
なんか俺でも突っ込めるような部分が色々あったので抜粋。
>ヘッジファンドが描いていたのは、トリプル安シナリオだった、と問い合わせを受けた担当者は推測する。ほぼ1年前、ギリシャをはじめとする欧州のソブリン危機で利益を得た手法だ。未曽有(みぞう)の震災被害で日本の株式、国債、円相場が下落し、日本の長期金利が上昇するというシナリオに沿い、実際に一部ヘッジファンドはスワップションなどのデリバティブ(金融派生商品)を使い、長期金利が跳ね上がれば大もうけできるポジションを組んでいた。
阪神大震災後の95年4月28日には史上最高値の1ドル79円75銭をつけました。
これと同じで、今回の震災後もそれ程円は落ちていない。大丈夫か?このヘッジファンド。
震災の被害により、これから保険金の支払いやら破損した設備の修理やらのために、海外資産や外貨を円に替えなきゃと、金融機関や企業が思っても不思議じゃない。その影響と、阪神大震災後に円が高値を付けたことも相まってそれほど落ちなかったんだろうね。
>貿易の冷え込み、特に輸出の減少は、日本国債の安定消化にとって不安材料となる。貿易収支が赤字に転落し、国内に還流する資金が減れば、国債発行を支える企業や家計の資金余力にも影響する。
国内に還流する資金が減れば…って、
そもそも日本のGDPに対する輸出額って、10.71%(2009年)だよ。なんか輸出が減ると日本終わりみたいな書き方してるけど。
日本史上最も輸出依存度(?)が高かった時でも2006年の16%。
しかもGDPに加算されるのは、
輸出-輸入=純輸出
の値だけなので、下手すればマイナスになる。あのリーマンショック直後のようにね。
ちなみに、そのGDPに対する輸出の割合、10.71%のうち、家電や自動車の占める割合は、
たった16%。
GDP全体と比べると1.6%ちょっと。
これを少ないと見るかどうかは個人によるだろうけど。
輸出が全てみたいな感じで日本は成長してきたとは…言えないね。もちろん今も。
江戸時代からずーっと日本は内需大国です。数百年鎖国した実績があるし。
「今回の震災は、構造的に経常黒字を減少させる要因になりうる」と第一生命経済研究所の永浜利広・主席エコノミストは予想する。日本の経常収支が2014年以降に緩やかな縮小に転じ、2038年に赤字基調になると予測していた同氏は、今回の震災で赤字基調の定着見通しを6年早め、2032年に修正した。
>「今回の震災は、構造的に経常黒字を減少させる要因になりうる」
いやないだろ。
経常収支はこの4つで構成されています。
1)貿易収支=モノの輸入と輸出のバランスを示す
2)サービス収支=旅行や運送などサービス取引を表す
3)所得収支=対外直接投資や証券投資の投資収益の結果を表す
4)経常移転収支=政府開発援助(ODA)のうちの医薬品など対価をともなわない現物援助を表す
このうち所得収支が日本は莫大。
毎年15兆以上黒字を出し続けている。かんたんに言うと海外に金貸した利息とか、日本企業が海外に持ってる資産からの収入。大家さんの不労所得?みたいなもの。それと、特許料や向こうで働いてる日本人からの送金なんかも。
2038年に経常収支が赤字って…どんだけ日本好景気で輸入額凄いことになってるんだ。
いや、願ったりかなったりだけど。
そもそも輸出するってのは内需で消費しきれないからしょうがなく外に売ってるだけだよな。飢え死にしそうなときにてめえが食う分まで売っちゃうアホはいないだろ。
ま、こないだの買い占め騒ぎの時は、俺が買わなきゃいけないガスボンベまで売っちゃって、自炊がしばらくストップしたけれども。
国債市場の参加者が懸念するのは、災害融資の増加で、過去最大規模にある現在の預貸ギャップが縮小、銀行の国債投資余力に影響が出る事態だ。銀行や生保など金融機関は発行残高の7割近くを保有しており、このうち銀行(日銀除く)は約4割を抱えている。
いやいやいや。
>過去最大規模にある現在の預貸ギャップが縮小、
って、何か起こっちゃいけないような書き方されてるけれども。
これこそ良いことだろ。
貸出先がなくって途方にくれていた、銀行にとっては「強制借金」である預金の投資先が現れるんだぜ。その金は何処かで使われて経済が回るでしょうに。貸した金が速攻預金としてもどってくるなら意味ねーけれども。
お金は使ってもなくならない、誰かの手元にうつるだけ。
って原則を無視している。
現在のやり過ぎなくらい貯まっちゃってるストックが(現金預金絶対額はアメリカのそれを上回る(!))フローに流れ込めば、GDPが増加、つまり好景気になる。いいことじゃない。
国債暴落という決定的な転換点は、いつ訪れる可能性があるのか。みずほ証券が震災前に行った試算では、負債を除いた家計の金融資産が今後一定と仮定し、公債残高が現在のペースで増え続けた場合、2022年ごろにその規模が同じになる、つまり家計による公債保有余力がなくなる。
そうか、国債が暴落するか。
万一暴落したとして、多分一緒に円も暴落するよね。そしたらすっげー安くって高性能な日本製品が全世界を席巻するわけだ。いいことじゃない。輸入するものが高くなるのはちと困るけど。
で、そのうち輸出額が増えすぎると為替バランスが自然と働いて円高に向かうよな。物を外に売って手に入れた外貨はそのままじゃ使えないから、円に替える。そうすると要は市場での円が「レア」になるわけだから円高になると。
しかし、中央銀行による市場を通さない直接買い取りは、歴史的にみてもインフレの要因となりやすく、法律で禁止している国も多い。「財政規律の弛緩」と市場が受け止めれば、金利が上昇し、利払い費が増加することで、国家財政が危機に陥る危険もある。
>利払い費が増加することで
あんた前の方で言ってたよな、「日本国債の保有者の95%は日本人」だってさ。
んじゃぁ利払いも日本国内へ帰ってきて、一部は結局税金で政府にもどるじゃん。そんで余った金は投資先がない状態なら、やっぱり国債購入に向かうじゃない。
それに、こと日本に限って言えば、金利が上がってくるってことは銀行などの金融機関が、国債を買わずとも経営がうまくいっているってことだから…
それって資金需要がある→景気がよくなってるってことじゃね?
なら、国債発行する必要性が薄れてこね?
どうもこの記事からは、
「国債って発行しないといけないもの」
っていう香りがする。
何か前提がおかしい。
日銀も政府もおかしいなら、一般大衆の総意が変わらなきゃ。
その旗振り役をつとめるはずのマスコミ、冠に「経済」の二字を頂く新聞がこの体たらくじゃぁ…先が思いやられるぜ。
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