節約という印象のいい言葉

　日本の品質にはやたらとうるさい消費者が文句を言ったり、高性能な商品を求めるもんだから、他社と差別化するために企業は技術を磨くわけだ。

消費者が注目していて成長している分野ならその競争は尚更激しいでしょうね。


この前納豆買ったんです。そしたらタレが納豆パックの蓋に内蔵されてて、コンビニでフランクフルトを買うと付いてくるケチャップとマスタードの「パキッ」って折って中身を絞るアレと同じような構造になっていたんです。
http://www.mizkan.co.jp/products/tvcm/cid_detail_000072.html

たかが納豆という1食品のパッケージにこれだけのバラエティを持っているのも何か笑えてきます。ちょっと前はゼラチン質になったタレが付いてましたしね。あれ不評だったからこう変更になったのかしら。

トイレのウォシュレットだってこの納豆のタレと同じように技術革新（？）というか付加価値を他社との差別化として発展させて来たのだと思います。


まーそれがどこかの党は「技術革新」とか「成長産業を作る」とか言ってますが、国が発展産業を決めて集中的に投資するっていうのは旧ソ連みたいであんまり良い感じしませんよね。多分あそこの党は赤くて左の人が多そうなので、社会主義とか共産主義が大好きなんでしょうけど。



国は短い期間では儲けが出ないけど皆の暮らしに必要なものにお金を使って、民間は短い期間で儲けられる分野にお金を使う。これだけでいいと思うのですが。

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「聖域設けず歳出見直し」　政府、再生戦略に明記

政府の国家戦略会議（議長、野田佳彦首相）が30日、2020年までの日本再生戦略をまとめた。健康、環境、農林水産業の３分野に優先的に取り組むのが柱で、財源を捻出するために「社会保障分野を含め、聖域を設けずに歳出全般を見直す」と明記。社会保障費の削減にも切り込む姿勢を示した。高齢化で年金や医療費が増えているだけに、どこまで予算のメリハリをつけられるか注目される。

　「省庁の枠を超えた大胆な予算の組み替え。社会保障分野を含め、聖域を設けずに歳出全般を見直す」。日本再生戦略には11日に公表した原案になかった文言が盛り込まれた。民主党の前原誠司政調会長は30日、財務省に対して「社会保障費や義務的経費も含めて削れるものがないか洗い直してほしい」と指示した。

　政府は来年度の一般会計について、国債費を除く政策経費を71兆円以下、新規国債発行額を44兆円以下に抑える方向。財源が乏しいなか、高齢化で毎年１兆円規模で膨らむ社会保障費の削減も視野に入れ始めている。生活保護費の削減などが検討項目に上がりそうだ。

　31日に閣議決定される再生戦略は11の戦略分野に450の政策を明記し、630万人の雇用を創出することなどを盛り込んだ。医療・介護などの健康分野や環境・エネルギー、農林水産業の３分野を最重点分野と位置付け、優先的に取り組むことを明記した。（後略
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO44350620R30C12A7EE8000/

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しかも歳出を削るなんて言ってます。

みんながなんとなく「節約」って言葉に弱いから、それを利用する気満々です。

今の国が節約しちゃったら誰もお金を使わなくなって、特に企業は「投資しても儲かりそうに無いからやっぱり貯めておくか」ってなっちゃいます。そうすると使われるお金が少なくなるわけだから、誰かの手元に渡るお金も少なくなります。

誰かの消費は誰かの儲けになりますから。

そこを抑えておかないと、みんな「節約」とか「倹約」っていう何となく良さそうな響きに騙されてしまいます。企業や家庭ならそれでもいいんだけど、国だけはデフレの中で節約してはいけません。

気をつけましょう。

で、記事の内容に戻りますが、、医療産業を成長させるということは患者が増えるということですよね。

また根拠無く治療ガイドラインが引き下げられて、「新しい顧客」たる患者さんが大量生産されるようになるんでしょうなぁ。

やーウチらは儲かってしょうがありませんね♪困った困った。