ごはんはおかず、でも麻薬

　忙しいということは良いことですが、その忙しさにかまけて満足してしまうと、作業の精度や練度は上がっていきますが、「よし、お前にまかせた。自由にやっていいぞ！」と言われた時にどうしていいかわからなくなってしまいます。

暇な時間を作るか、どこかの自由時間を使わないと、そこを解決するための「自分はどんな店にしたいのか」という芯ができません。

忙しいということは良いことです。お客様がたくさん来てくださるのは嬉しいこと。でも、それだけだと毎日のルーティーンワークに追われて、なんとなく満足してしまって、

「毎日何か昨日よりマシな店に」

という進歩がなくなってしまいがちです。


ちょうど、ご飯ばっか食べてても結構なんとかなるもんですが、おかずがないとそのうち体を壊しちゃうような。糖質が麻薬みたいなものというところとも似ています。

ですから、忙しいお店はその忙しさを捌き、できる限り進歩に使える時間を増やすための効率化を考えて、さらにできた時間を使って効率化や、進歩を目指す。

ぶっちゃけ暇な店はたくさん時間があるので、「なぜ売れないのか」「なぜ欲しいと思わないのか」「なぜ暇なのか」を考えぬいておく。

その両者が店長と副店長になったりしたら面白そうなんだけどな。お互い、商売のゴールは利益とか社会貢献なわけだから、途中のやりかたが変わっても見ている方向は同じはず。まぁ、性格的な相性もあるのでぶつかることもあるだろうけど。そうしてお互いのオリジナルなところを吸収し合えば、そのうち強い二人になると思うんだけどな。

まぁ、とにかく、暇な店も忙しい店もそれぞれ学びやすい方向性というのはあるものです。

それすら学べないと…

ご飯ばっか食べ続けて体壊すようなことになるわけですね。