お金を増やして借りて使うだけ - ドラッグアリウス 忍者ブログ
日記なのかブログなのかいまいちハッキリしませんが、ドラッグストア勤務のおっさんがぐだります。
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「日本の尺度では中韓に勝てない」日本電産社長、労働規制の柔軟化求める


 日本電産の永守重信社長は8日、京都市内の本社で会見し「日本の厳しい労働規制では、中国や韓国の企業との競争に負ける」と述べ、労働法制の解釈拡大と規制緩和による労働条件の柔軟化を政府に要望する方針を明らかにした。

 為替についても「政府と日銀で、1ドル90円や100円など一定の円安水準までもっていくべきだ」と語り、輸出産業が中国・韓国勢と競争できる環境整備を求めた。

 永守社長は同社グループの新潟県と岩手県の2工場で、注文が入ったら夜間や早朝でも時間を問わずに稼働し、翌日には出荷する体制を構築したことを例に挙げ、「海外よりも収益力が高い」と述べた。

 そのうえで「グローバルな競争に勝つには、法律を拡大解釈してもらい、勤務体系を柔軟化できるようにすべきだ」と語り、政府に労働条件の規制緩和を求める考えを示した。

 一方、従業員に対しては「日本の尺度で戦っていては中韓勢に勝てない。単純なことをしていては自ら働く場所をなくす」と述べ、意識改革を促した。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130108/biz13010820040036-n1.htm


「規制緩和による労働条件の柔軟化」

この言葉の持つ意味は、「もっと従業員の給料を低くしてクビにしやすくする」といったところでしょうか。海外の企業と戦うグローバルな企業としては確かに正しいのかもしれません。

そこの従業員としてはたまったものではありませんが。


この規制緩和して企業がグローバルな戦いをしやすくして行った先に、何が待ち受けているのかというと、現在の韓国はサムスンのような感じではないでしょうか。

グローバル企業は役員や株主への配当を高めるために、従業員の賃金を押さえつける。また、海外へ商品を売るために、来れば通貨を安く維持したいので、そこを政治家やマスコミへ働きかけて通貨安へ誘導。

国民は通貨安のために海外の商品を物価が高いまま買わざるをえない。ですから国産品で賄おうと思うわけですが、海外の品と比べ質が低いのであまり買おうとは思わない。グローバル企業は国内にも商品を売っているのですが、海外で安く売るために国内では同じ商品を高く売っている。

企業は得をしている。でもその反対には損をしている人がいる。

誰が損をしているかというと国民が損をしている。

良い商品が定期性な価格で手に入らず、かと言って国の主要な企業がグローバル企業なため、海外と戦うためには商品価格を下げざるを得ないので、もっとも商品価格に関係する人件費は絶対上げたくない。

ざっくり言うとこれが「グローバル化した」現在の韓国の状況です。



一国民の私としては日本がこうなるのは御免被りたいものです。

韓国と日本の貿易依存度を比べるとあまりにも違うのでここまですんなり日本が韓国化するとは思えないですけどね。


2010年主要国貿易依存度

そしてこの「グローバル」な考え方が大好きな人達が、まだまだ日本には多いので注意が必要です。


首相、規制改革会議設置を指示…経済再生優先
安倍首相は8日、日本経済再生本部の会合で、稲田行政改革相に対し、規制改革会議を改めて設置し、経済再生に資する規制改革を優先的に進めるよう指示した。

 これを受け、稲田氏は同日の記者会見で、「今月中の出来るだけ早い段階で設置できるよう準備している」と述べた。さらに、対象とする具体的な分野について、「民主党政権下で揺り戻し過ぎのものもあるかと思う。医療や雇用など、まだ規制改革すべき面もあるのではないか」との認識を示した。民主党政権下で規制が強化された分野の見直しを示唆したとみられる。

 安倍政権は、今年半ばに策定する成長戦略の3本柱の一つに「産業の再興」を掲げる方針で、大胆な規制緩和を進めていく意向だ。そのため、日本経済再生本部の下で成長戦略を議論する「産業競争力会議」と連携する形で規制改革会議を運営していく方針だ。
(2013年1月8日13時25分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130108-OYT1T00695.htm?from=ylist


アベノミクスと呼ばれる今回の経済政策は、

「お金を増やして、それを政府が借りて使って世の中の金回りを良くする。あとついでに何に使うかは頑張って考える」というものと思っておけばいいです。

言い換えると

「金融緩和」「財政出動」「成長戦略」という感じです。

成長戦略という言葉の中になぜ「規制緩和」という意味がくっついてくるのか非常に謎なのですが、やっぱりこのニュースにあるような「なんとか会議」のメンバーにはいわゆる「ぐろーばりすと」と呼ばれる方が多いんだろうなと言う気がします。

「金融緩和」と「財政出動」、このふたつの車輪が頑張って回って出すはずの良い結果を、その「成長戦略」とやらがダメにしないように私達も見張っていなくてはいけません。

きっと規制緩和って言葉が「なんだか良い感じ」がして危険なんだな。

「ルール無用」とかにすれば少し危険な香りが出ていいと思う。
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