これはひどい。

また産経新聞がこんなこと載せてました。

頼むぜ産経。どうしてこう、こと経済に関しては印象操作するかね。

【日本の未来を考える】東京大・大学院教授　伊藤元重　“オオカミ”は必ず来る

政府債務の対ＧＤＰ比のランキングで、日本はジンバブエについで世界第２位であるそうだ。日本は１６０％を超える水準であるが、１００％を超えるような国はこれ以外にはレバノン、ジャマイカ、イタリア、スーダンしかない。日本の政府債務はそれだけ異様な大きさであるのだ。（中略）

http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/091205/fnc0912050300002-n1.htm

まず、ジンバブエも日本も国内通貨建ての負債じゃなかったけっか。

債務対GDP比でヤバイのはルクセンブルグの1976%(およそ二十倍)あたりだろう。

しかもそれが対外債務だということ。平たく言うと闇金からお金借りてるということ。

日本政府の負債とジンバブエ政府のそれは、身内から借りてるというところ。つまり奥さんから旦那がお金借りてるというわけだから（2人の仲が良いのが前提だけどｗ）、そのうち奥さんが死んだり、奥さんが「どうせアンタの稼ぎから出てるお金なわけだからそんなの返さなくていいよ」とか言われたらチャラになるので気にしない。

国債を支えている国民の貯蓄だが、高齢化が進む中で日本の家計の貯蓄率が急激に低下し、いつまでも膨大な国債を支えきれるかどうか分からない。そして増税の可能性であるが、今の政治状況の中では増税はなかなか難しそうである。また、政府債務がさらに拡大していけば、増税でカバーできる余地を超えてしまうかもしれない。デフレで政府の税収が落ち込んでいることも、財政状況をさらに厳しくしている。

貯蓄率が減るってことは、みんな金使いまくってるってことだわな。そうすればそのお金は回りまわって俺らの給料やらなんやらになる。そうするとまたみんなの懐に余裕ができて、お金使う。すると企業が潤う。で、また俺らのｋ（ry

そしてGDPの消費が高まると設備投資も増えて、輸入も増えるし、それで他国の景気も良くなるし、そうすりゃこちからの輸出も増えるし、政府の税収も増えるね。おお、なんか良い感じじゃないかこれ。

そしてなぜ政府債務を税金でカバーするって話になるんだ。政府債務は好景気になればGDPのパイが広がって自然と税収も増えるし、パイが広がれば債務対GDP比率も低くなってそのうち誰も気にしなくなるだろうよ。

あと日本銀行は日本政府の子会社なので国債は永久に持っててもらっても払った金利はどうせ連結時に戻ってくる。これを広い意味ではセイニア－リッジ政策って言うらしい。

財政法の第5条で国債を日銀が直接引受することを、原則として禁止しているんだけど、国会で議決を受ければ紙幣刷って市場に供給することはイケる。

「日本のケインズ」とも呼ばれた高橋是清みたいにするのも良いと思うんだけどな。なんかこの人国会で酒すすってたらしいぞ(ﾟДﾟ；)


ちなみにジンバブエはこんな感じだったそうだ↓



今は落ち着いたのかな？