チキンレース

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公債法案めぐり解散も　与野党幹部が言及

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　民主、自民両党の政調会長は２４日、消費税増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案の成立後、２０１２年度予算執行に不可欠な公債発行特例法案の扱いをめぐり衆院解散になる可能性があるとの認識を示した。

　自民党の茂木敏充政調会長はフジテレビ番組で、公債法案に触れ「野田政権として『どうしても協力してほしい』という場面が出てくる。当然、われわれは『きちんと国民に信を問うのですね』と言わざるを得ない」と述べ、法案への協力と引き換えに衆院解散・総選挙を求める考えを強調した。

　これに対し民主党の前原誠司政調会長は、菅直人前首相が公債法案への自民党などの協力を得るため退陣したことに言及し「そういうことを考えれば、一つの大きなポイントになる。われわれがやらなければならないことは公債法案だ」と述べた。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120624/stt12062412580003-n1.htm

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　消費税増税法案ばっかり野田政権は騒いでいますが、実は結構緊急かつ重要なことがあまり報道されず置き去りにされたままだったりします。

今年度予算の一般会計歳出約90兆円のうち約4割は国債発行によって賄われるのですが、その国債発行をするには法案を通さないといけません。これがストップしたままだと夏過ぎあたりには公共サービスや公務員給与の財源が枯れるそうです。

もちろん「日本経済が破たん！」とかそういうお話しとはまた違うのですが。

　企業でいえばどこの銀行も自分とこの企業にはおカネを貸したくてたまらない様子なのに、企業内でのゴタゴタのために銀行とコンタクトが取れずに資金ショートの危険って感じなのでしょうか。黒字倒産しそうで笑えないです。

　あんまりニュースでは大きく取り扱われていないようですが、この特例公債法案を衆議院で通すためには、衆議院と参議院両方通さないといけません。

そして参議院は幸いにも野党が過半数を占めているので、自民党の賛成が必要。最近よく耳にする小沢さんなどの「造反」組の存在も痛いでしょう。


造反組はもちろん消費税増税法案に反対するでしょうし、自民党などの野党も特例公債法案成立と引き換えに「国民に信を問え」とばかりに衆院解散を要求するでしょう。


特例公債法案が通らないと生活保護費も止まっちゃいますけどどうなるのでしょう。


民主党が解散総選挙を飲むか、自民党が国の機能の麻痺だけは避けなければと折れるのか。はたまた民主党は国会を延長して、首の皮一枚つながった状態にして延命するのか。そういったチキンレースになってきているようです。

どの未来でもそのうちマスコミと民主党が

「野党が賛成してくれないからだ！」

なんて大合唱を始めそう。そうなってもそんな報道には騙されないようにしましょう。