「黒字化目標先送り派」なんて初耳

この記事に出てくる「上げ潮派」って何？と思いちょっと調べてみました。

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自民も造反にピリピリ　弱体化する党執行部

党執行部が「造反予備軍」としてもっとも神経をとがらせているのは、増税に慎重な中堅・若手議員の勉強会「消費税増税を考える会」だ。中川秀直元幹事長や菅義偉元総務相ら約２０人が名を連ね、５月１５日の初会合以来、１０回程度の会合を重ねてきた。

勉強会は、かつて一世を風靡（ふうび）した「上げ潮派」の流れをくみ、まず規制改革や金融緩和などでデフレを克服すべきだと説き、デフレ圧力となる増税には慎重姿勢を崩さない。民主、自民、公明の修正協議も「民主党のマニフェストの全面撤回もなければ、今国会中の解散の確約もみえないまま修正協議が進んでいる」と激しく批判してきた。（抜粋

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120622/stt12062221150008-n2.htm

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上げ潮派

上げ潮派（あげしおは）とは、経済成長にともなう租税収入の増加により日本の財政再建を実現すると主張する一派である。

上げ潮派と他グループとの対立

上げ潮派に対し、与謝野馨、谷垣禎一、柳澤伯夫らは財政再建の実現には消費税など歳入面での改革が不可欠と主張しており、財政再建重視派（「財政タカ派」）と呼ばれている。また、上げ潮派や財政再建重視派とは一線を画し、プライマリーバランスの黒字化達成時期の先延ばしを主張する麻生太郎らは「黒字化目標先送り派」と呼ばれている[4]。自由民主党の党内では、上げ潮派と財政再建重視派との間で財政再建を巡る議論が二分され、さらに黒字化目標先送り派の主張が双方と対立している。（抜粋

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「黒字化目標先送り派」なんて初めて聞いたぞ・・・

麻生さんは黒字化の目標を先送りにしてるというよりも、ただ現実的に考えているだけな気がするんですが。

来年すぐに黒字化は出来ないけど、流通する円を増やして政府がお金を「上手く」使えばそのうち税収は勝手に増えるし経済成長もする。経済規模を表すGDPが増えれば借金とGDPの比率が「借金10対GDP5」なのが「借金10対GDP10」になる。

そのうち「借金10対GDP20」になったら、別に借金は気にならなくなるよねっていうような事を仰ってたはず。

で、財政再建重視派の方々は1997年の消費税3%から5%への増税後に「消費税は増えたが全体の税収は減った」ということに対してどう言い訳をするのでしょうか。



過去の過ちは責めないし、そういうことをした政権を選んだのは私達なわけだから主張を変えるのだって責めはしないのに。どうしてそう増税と日本経済は成長しないという呪いに囚われ続けるのでしょうね。


それと政府が黒字化っていうのも変な話です。

政府が黒字ということは「他の団体は赤字」ということ。だってお金は使っても無くならないので「誰かの儲けは誰かの出費」になるのです。

政府が黒字になるのは、民間がバカみたいに借金してまでお金を使いまくる「バブル」の時期くらいです。あとは例えば「アメリカという他の団体が赤字に」なっての住宅バブルの余波で日本が儲かった時などでしょうか。あの時の黒字化は、主にアメリカの個人の方々が借金しまくって日本製品を買ってくれたおかげ。その反動で今は借金を返す事に夢中であまり日本から買ってくれなくなりましたが。一人でクレジットカード何枚も限度額まで使っていた方もたくさんいたようですし、そこに頼るのは申し訳ないですよね。

誰かの資産は誰かの借金ですから、日本政府や民間企業や家計の借金と資産を足すとゼロになるはずなのですが、250兆くらいプラスになってしまいます。そのプラス分が世界各国から日本が儲けた分。

世界各国の借金と資産を足すと今度はゼロになります。


政府が黒字になるということは民間が赤字。民間の投資熱がヒートアップしているということ。そしてそういう時こそ増税して景気を冷やせば良いのです。カゼひいてる人間に冷水を浴びせてはイカン。


ところで「誰かの資産は誰かの負債」ということを考えると、黒字よりは「儲けと出費が同じで足すとゼロ」というバランスシートが美しいと思うんですがどうなんでしょう。変に貯めこむよりは、さらに経済を回すためにバンバン使って欲しいものです。

もしまたバブルが起こっても、日本の場合は外国から借りたお金でバブルを起こしたわけじゃなくて、自分の国のお金で起こしちゃったわけですからね。