ガソリン価格高と消費税のダブルパンチ

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ガソリン価格　４円値上がり　東北・５日現在

石油情報センターが７日発表したガソリン価格によると、５日現在の東北６県のレギュラー１リットル当たり平均小売価格は１４９円２０銭で、前週より４円上がった。値上がりは３週連続。東北６県全てで上がり、岩手、山形は１５０円台となった。
　価格は高い順に岩手１５０円６０銭（前週比４円８０銭高）、山形１５０円４０銭（３円９０銭高）、青森１４９円５０銭（２円５０銭高）、宮城１４８円７０銭（４円５０銭高）、秋田１４８円５０銭（３円８０銭高）、福島同（４円６０銭高）。
　ハイオクは４円上がり１６０円。軽油は３円８０銭高の１２９円３０銭となった。全国のレギュラーは１４９円２０銭で３円７０銭高。
　東北の灯油１８リットルは、給油所店頭が５３円上がり１６６０円、配達は１７５０円で４７円上がった。
　石油情報センターは「原油高を招いているイラン核開発問題の先行きは不透明で、小売価格の値上がり傾向は続くのではないか」とみている。

2012年03月08日木曜日

http://www.kahoku.co.jp/news/2012/03/20120308t72011.htm

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　凄いですね。軽油の価格が一昔前のレギュラー価格に並んでます。まぁ、それを言うならレギュラーはハイオクの値段かよ、って感じになってますが。

　ガソリンの価格は目に見えてわかりやすいのですが、上がった所で誰が最も負担を強いられるのかが、あまり認識されていないのが「消費税」です。


「え？消費者じゃないの？」

そんな声が聞こえて来そうです。私もそうでした。

実際に消費税を税務署に収めるのは、小売店です。

売上＝仕入費＋減価償却費＋一般管理費＋「人件費＋税引前利益」

このうちの、「人件費＋税引前利益」というところに、5％をかけた額を、税務署に支払わなくてはいけないのです。

つい最近…でもないですが、消費税を外税表示から内税表示にしろという通達が、小売店に届いた時がありましたよね？

あのときもそうですが、あなたのお店で全ての商品の売価は、消費税増税分を値上してカバーしましたか？

恐らく全ての商品ではカバーしきれていないはずです。だって怖いもの。お客さんからそっぽ向かれるのが。だからキツくても我慢して自分が増税分をかぶるしか無いってお店が沢山あったはずです。


そして、ここがポイントなのですが

消費税は所得税とは違って、例え企業が赤字になろうとも容赦なく納税を要求されるものなのです。

以前、デフレというものはマイナス面が全て失業者に集中するということを書きました。ゆっくり給与が減っていくわけではなくて、例えば「ある日突然失業して給与が20万からゼロになる」という様なことです。


「最小不幸社会」なんて掲げた首相もいましたが、もし、「公平」な社会を望むのでしたら、この消費税というものは少しおかしいものなのです。「平等」な社会を目指すのでしたら、確かにその通りな気はしますけど。


ロイヤルなカスタマーな方をお迎えするときには、そりゃ確かにちょっと顔もいつもよりかはほころびがちになるでしょうし、いつもよりサービスしちゃうのが「公平」なおもてなしでしょう。

なぜなら、そのお客様はたくさんお金を使ってくださる方なわけですから。一度きりしか来店されないお客様よりも、大切に扱われるのは至極当然のこと。


黒字なら税金を多めに徴収して、赤字なら免除。

インフレなら締め付け、デフレなら緩和。


所得税のように、スタビライザーのような働きをするのが当然なのです。

消費税というものにはそんな働きはなく、飲み込んだ正露丸のように

善玉悪玉菌を平等に皆殺し。


冒頭の記事に戻りますが、赤字のガソリンスタンドは、商品卸値と消費税の2つに苦しめられているわけです。