働きたくないでござる - ドラッグアリウス 忍者ブログ
日記なのかブログなのかいまいちハッキリしませんが、ドラッグストア勤務のおっさんがぐだります。
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経済成長っているの? 30代で脱サラ 「減速」生活


 東京・池袋のまち外れに「繁盛しないこと」が目標の小さなバーがある。一日五人の客があれば良いと、営業は夜の六時間だけ。しかも週に三日は休む。脱サラして店を始めた高坂(こうさか)勝さん(42)の年収は半分近くに落ち込んだが、たっぷりの時間と安らかな毎日を手に入れた。

 車を減速するように、生き方も速度を落としてみる。「ダウンシフト(減速生活)」と呼ばれる生き方が先進国で静かに広がる。行きすぎた経済成長と拡大志向の反動だ。

 高坂さんも企業戦士だった。一九九四年、バブル崩壊後の就職難の時代に、大手百貨店の内定を勝ち取った。店の顔である一階の婦人雑貨担当を志願し、売りまくった。ハンカチを買いに来た客にエアコンの営業まで行う。同期百四十人中、トップで昇進した。

 だが、少しずつ心の中のわだかまりが大きくなる。右肩上がりの成長はとっくに終わっているのに、会社は「もっと売れ、もっと利益を」と求め続ける。ついにはノルマ達成のため、自腹を切って買い物をするようになった。欲しくもないのに買ったスーツは二十着、靴は十五足以上。封も切らずにほこりをかぶった。

 価格破壊が流行語になり、大量生産、大量消費の「使い捨て」に歯止めがかからなくなった時代。消費の最前線で確かに収入は増えた。でも息苦しかった。二〇〇〇年秋、三十歳の誕生日に辞表を出した。

 わずか六・六坪の店を四年後にオープンした。年収は六百万円から三百五十万円に下がったが、妻と息子の三人家族で暮らすのに十分だ。それ以上は求めない。思い描いたのは、昔からある八百屋や鮮魚店。「このやり方で、人生をやり直してみせる」という反骨心もあった。「使い捨て」時代の反省から、値は張っても上質なオーガニック食材にこだわる。口コミで少しずつ客が増えると、休日を増やした。田畑を借り、念願だった米や大豆作りを始めた。

 一〇年秋に自らの経験をつづった著書「減速して生きる」を出版した。今の働き方に疑問を持つ人たちが店を訪れたり、メールをくれたりするようになった。その中には、靴修理業を始めた人もいれば、離島で鍼灸(しんきゅう)師になった人も。減速生活のありようはさまざまだが「皆仕事をする時間が減った分、社会貢献をしている」。昨年から、地方議員らでつくる「緑の党」の共同代表も務める。

 社会全体では、まだ小さな変化かもしれない。「一輪の花は空から見ても分からないが、花畑になるためには一輪一輪が咲くことが大切」。池袋の小さなバーからその種まきが始まっている。 (森本智之)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013012902000092.html


 確かに、大量生産大量消費の世の中は終わりつつあるのかもしれない。お店で買い物をしている時に、今更価格をアピールした売り方をされても「要らないものは要らない」ですよね。欲しくなる売り方が求められています。

 個人がこういった生活をするのには全く反対はしませんし、むしろみなさん一人ひとりに幸せの形というものがあると思います。私も釣りが出来て楽しく仕事ができればわりと幸せ。

ただ、上の記事のタイトルになっていますが、経済成長はいらないというところはダメです。

この記事からは「経済が回る指標のGDPが減れば、その分社会保障、年金医療介護に回るお金も減る」という視点が欠けているような気がします。

600万の年収が300万に変わるのを良しとするのもいいでしょうけど、全員がそれやっちゃったら使う金も減るわけですから、みんなの給料がかなり減りますよね。

まぁ、それを言うなら、世の中全員がいきなり糖質制限したら今の人口を支える食料が足りなくなるのと似ていますけど。

とにかく、福祉はほっといてもなんとかなるものではありません。田中角栄もこう言っています。




『福祉は天から降ってこない
 一部の人びとは「高度成長は不必要だ」「産業の発展はもうごめんだ」とか「これからは福祉の充実をはかるべきだ」と主張している。しかし「成長か福祉か」「産業か国民生活か」という二者択一式の考え方は誤りである。福祉は天から降ってくるものではなく、外国から与えられるものでもない。日本人自身が自らバイタリティーをもって経済を発展させ、その経済力によって築き上げるほかに必要な資金の出所はないのである」(田中角栄「日本列島改造論」より)』


 この、「福祉は天から降ってこない」という点、ここを全く理解していない新聞記事やニュースが思いの外多いことに驚きます。そういう記事は大体が抽象論にまみれたお花畑みたいなお話ですので、ご注意を。

全ては私達が働いているからこそ、維持できているものなのです。
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