在庫は命を護るもの - ドラッグアリウス 忍者ブログ
日記なのかブログなのかいまいちハッキリしませんが、ドラッグストア勤務のおっさんがぐだります。
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「またこんなに在庫かかえちゃって…」というつぶやきをしたことはありませんかね。在庫を抱えた理由は、うっかり発注をミスしてダブってしまったり、先に起こるイベントを見越しての抱えっぷりなのかは、そこの責任者に聞いてみないとわかりませんが。

この在庫を抱えるという行動、これは欠品のリスクに備えるという面がありますよね。月に100個売れる商品はうっかり120個うれちゃったりする時があるでしょうし、毎月どれだけ売れるということがわかっているなら、バックヤードと支払いが許してくれる限りは抱えても構わないわけです。

そ、在庫を抱えるという事にも意味があるってことです。

これを踏まえて次のことを考えましょう。



民・維vs自・公…トンネル崩落で公共事業論戦
山梨県の中央自動車道・笹子トンネル崩落事故を受け、衆院選(16日投開票)の争点として、公共事業を巡る論戦が活発になってきた。

 東日本大震災の教訓も踏まえ、自民党は首都直下地震などに備える「事前防災」のため10年間で200兆円を投資する「国土強靱(きょうじん)化」を主張しているが、民主党や日本維新の会は「バラマキ」との批判を強めている。

 「10年間で200兆円公共事業をばらまく。バケツの水をザルに流し込むようなもので、そんな古いやり方に戻っても意味がない」

 野田首相は7日、東京都豊島区での街頭演説で、自民党の公共事業推進方針を批判した。首相は、公共事業を「2・5兆円減らし、35%カットした」として民主党政権の成果を強調。自民党の「国土強靱化」に対する批判を強めている。

 報道各社の衆院選情勢調査で自民党が単独過半数を獲得する勢いを示す一方、民主党は大幅に議席を減らす厳しい情勢が伝えられており、原発政策や政治改革といった主張に加えて「公共事業」を新たな争点に据え、「税金の無駄遣い」を訴えて劣勢を挽回したい思惑があるとみられる。2009年衆院選で「コンクリートから人へ」とする公共事業批判が注目されたことの再現を図る狙いもうかがえる。

 維新の会の橋下代表代行も7日、北海道での街頭演説で、「公共工事をどんどんやる経済改革には『ノー』だ。税金の使い道を改める」と訴えた。自民批判票の受け皿として、支持拡大を図る狙いがあると見られる。

 ただ、東日本大震災で防災インフラ整備の重要性が指摘され、2日の笹子トンネル天井板崩落事故もあって、国民の公共インフラの維持管理に対する関心が高まっており、3年前の政権交代時のように、公共事業批判が支持されるかどうかは予測しにくい状況だ。

 自民党の安倍総裁は7日、愛媛県鬼北町での街頭演説で、「国が率先してお金を使い、公共投資をしていく。やるべき公共投資はたくさんある」と強調した。安倍氏は笹子トンネル事故に触れ、「耐用年数を超えたトンネルや橋や道路、しっかりと補強していく」とも訴えており、同党は、災害防止や経済対策として必要な公共事業を積極的に行うべきだと主張している。

 公明党も政権公約で、10年間で100兆円規模のインフラ整備策「防災・減災ニューディール」の推進を掲げ、今年度補正予算を10兆円規模で組むことを訴えている。
(2012年12月9日11時04分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2012/news2/20121208-OYT1T00497.htm?from=ylist


公共事業によって整備されたインフラストラクチャー。トンネル、橋、学校、水道、目の前の道路、色々ありますが、これらは全てさっき話した在庫に当たるものです。

ぎりぎりまで在庫を削ったスリムな経営も良いでしょうけど、こういう場合があります。

良くあるパターンとして、健康食品なんかで月に1個売れるかどうかっていう、原価5800円くらいの商品があったとします。そういう商品って在庫は1個しか置いていないもんですが、ひとつ売れたら在庫ゼロになっちゃう。まぁ当たり前ですが。

で、たまに売れた直後に「あの商品ないんですか」と言われる。もし在庫があと一個あったら、もう一つその高い商品が売れていたのにと口惜しい思いをする。お客さんもがっかりです。


さて、公共事業の場合、この「お客さんのがっかり感」は何に相当するのでしょうか。

それは私たちの命です。

「インフラの在庫」がないと、この災害大国日本では人が死ぬんです。

トンネルもはがれるわ橋も落ちるわ、こないだの地震の時も非難する車で渋滞起きてたじゃないっすか。道が狭くて。



焦点 車避難で渋滞多発 東北震度5弱、津波1メートル
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121209-00000002-khks-soci


ビルがありゃ車で避難しなくても良いじゃないって言うかもしれませんが、ビルだってみんなが嫌いなこんくりーとですよね。

で、その私たちの命の在庫を削って喜ぶ上記記事の党代表お二人。こいつらが店長になったら1年店がもたないだろうな。欠品しまくりで。


>公共事業を「2・5兆円減らし、35%カットした」
こう誇っている人の思考回路が全くもって理解できません。

在庫削って命を危険にさらすのもそうですが、公共事業を2.5兆減らすということは、

「世の中に回るお金を2.5兆減らしたった」と言っていることと同じですし、

「私たちの給料を2.5兆減らした」とも言えるし、

「GDPを2.5兆減らした」と言っていることと同じです。(実際はもっと減っちゃう)






↑の公的固定資本形成ってところが公共事業費と思って良いです。そしてこのグラフはGDP(私たちの給料の合計)の内訳です。ということは公共事業とか、公務員の数を増やすとか給料を引き上げるとかして、政府の使うお金を増やせば私たちの給料も増えるわけです。

それを民間(市場)にヤラせようったって時間かかりますよ。こんなデフレの中で、最初の人身御供に誰がなるか顔を見合わせている状況だというのに、率先して国内に工場立てたり、設備投資を始めるかなんて民間に任せていられません。

 損をしている人の反対側には得する人がいるのです。これは絶対です。

民間が借金をして投資すると、政府がお金を使う必要が無くなるために政府は借金が減ります。

今回は反対に政府が借金をして投資しようとしているわけですから、その反対にいる民間、つまり私たちは得をするのです。

それをやろうとしているのが自民と公明。邪魔しているのがその他全ての政党というわけです。

わざわざ国民が損をする政策を支持する側に回りたい人はいませんよね。

「あー何?お前あのとき民主党に入れたの?」と言われる人続出しましたよね。2010年頃には既に。

また今度もそれを繰り返しますか。
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