なんでそんな仕事をしなくちゃいけないの? - ドラッグアリウス 忍者ブログ
日記なのかブログなのかいまいちハッキリしませんが、ドラッグストア勤務のおっさんがぐだります。
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先輩社員に「これをこうやっといて」と言われた時に、そのまま「はいわかりました」と応じて作業にとりかかるのは良いことなのですが、そのときに「はて、なぜこうしなければいけないんだろう」と、ちょっとでも考えて見ることの方がもっと重要です。

これをこうするの間には『なぜこうしなければいけないのか』という視点が抜けていますから、もし『実はその方法は間違っていた』という時に、間違いに気がつけないロボットになってしまう恐れがあります。

ただ、先輩のやり方にクチを挟むのは人間関係に楔を打ち込むことにもなりますから、結構勇気のいる考え方です。

昔、イグナーツ・ゼンメルワイスという医師が、産褥熱という出産後の母親を襲う正体不明の熱病と戦っていました。当時、出産した母親の三割から一割が産褥熱により命を落としていました。

これをゼンメルワイスは『手を洗う』という、それまでに行なっていなかった行為で彼の病棟から産褥熱を根絶することに成功します。

しかし、産褥熱が手を洗わないという事による『医師による医原性のもの』ということを認めたくない医学会や産科学会から追放され、彼は失意の内に発狂し、生涯を終えます。

しかし後にジョセフ・リスターとロベルト・コッホという医師により産褥熱は細菌が原因だということが突き止められ、また、それを防ぐためには『洗うことにより傷や手術に使う器具を滅菌すれば良い』という治療原理が確立される。

しかし実はそれは『消毒薬という液体で物理的に細菌を洗い流せばいい』だけであって、現代では洗い流す液体はただの水でも良かったということがわかっている。

この流れのうちで最も医学の発展を妨げたのは『今までそうだったんだから疑いを持つな』という先輩達の抵抗です。

売場作りでもありますよね。

「季節品は一番目立つ一等地に置かないとダメだろ」
「ボトルの展開する順番は左から小・中・大だ」
「お客さんが入店したら、いらっしゃいませと大きな声で発声しろ」

などなど、『それってどういう意味の行為でどういう効果をもたらすのか』という説明をしっかりうけていないものがごろごろ転がっていると思います。

『いいからやれよ』というのは、上司にとっては便利な言葉ですが、応用の効かない部下しか育たない原因になります。

上司がそれに気がつく物分かりの良い方なら良いのですが、そうでないのなら、あなたは応用の効かない人物にならないために『なんでこの作業が必要なのか』ということを、いつも考える癖をつけないといけません。

面倒くさいけど。

全員が一々考える駒になったら、それはそれですんげぇ面倒くさい組織になるのかもしれませんが、上が間違っていた事に気がついた時に、すぐ方向転換できる土壌が醸成されるのですから、それ程悪いことではないと思うのです。

さて、まずは『ちょっとすりむいたんですけど』というお客さんの問に対して、的確なアドバイスを与えることのできるスタッフを育てるために奔走するとしましょうか。

あんまり角がたたないようにね。
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プロフィール
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アリウス
性別:
男性
職業:
ドラッグストア各店放浪中
趣味:
釣り・歌うこと・本読むこと。
自己紹介:
アリウスの体は、
お酒、から揚げ、
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