臭くなく、美しい身体を手に入れるには。

身体をボディソープで洗わず、お湯のシャワーで流すだけにしてもう10年。

頭をシャンプーで洗わず、ゴムブラシ使ってお湯だけでゆっくり洗うようにしてもう1年。

枕の臭い、頭のフケ、手の荒れ、体臭、いずれも無くなり、気にならなくなりました。

この季節、背中を開けた服を着ている若い子をよく見るんですが、シミとブツブツだらけでかわいそうになってきます。きっと、毎日ボディソープでゴシゴシ洗っちゃってるんだろうなぁと。

ドラッグストアに勤めてる手前、お客様には大声で言えませんが、

シャンプー

ボディソープ

ハンドソープ

ハンドクリーム

手指消毒剤

ファンデーション

これらは“なるべく”使わないようにしたほうが、数年後、後悔せずにすむでしょう。

肌から分泌される皮脂、これが皮膚に住み込んでいる俺らの味方である表皮常在菌のエネルギー源になります。表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)が皮脂の脂肪酸などを分解して弱酸性に保ってくれているから、外からやってくる悪い菌達（大体がアルカリ性好き）に対してのバリアーになっている。

また、皮膚常在菌たちは空気が大嫌い（嫌気性細菌）で、外から来る外来菌達、ようは悪者達は空気が大好き（好気性細菌）

皮脂というワックスの膜がないと皮膚は空気にさらされまくって、空気大好き悪い子達が勢力を伸ばす。で、臭いもの作りまくったり、色々悪さする。

それなのに、みんな皮脂を落とすのに躍起になってばかりいる。ボディソープを使い、タオルでゴシゴシ。

肌を傷つけ、バリアを無くし無防備に。無防備宣言都市川崎市バンザイ。


流された皮脂を補おうと皮膚はさらに多くの皮脂を分泌、それを流そうとさらに洗おうとする、そしてさらに多くの皮脂（ｒｙ

今度は皮脂を分泌し過ぎてテカテカ、頭ガビガビで気になる状態に。
こういう悪循環ってありそうですよね？


普段生活する上で、最も肌に悪いと思われるのが界面活性剤と呼ばれるものでしょう。種類が多すぎて全ては把握しきれてませんが、

天然石鹸かどうかは関係なく、とにかく洗浄力のあるものや、水と油を混ぜ安定させるために、化粧品やクリームに乳化剤として界面活性剤が入っています。

分かりやすく言うと、ドレッシングをシャカシャカ振ると水と油がまざりますよね。この状態を安定させ、分離しないようにするものが乳化剤。マヨネーズが安定してるのも、卵黄の脂質（リン脂質やステロール類など）が界面活性剤の役割をするため。

また、この安定している状態を「ミセル (micelle) を形成」と言ったり、エマルション（エマルジョンはドイツ語読み。エムルズィオーンと発音する。わりとどうでもいい）と言ったりする。

マヨネーズとか牛乳に入っている乳化剤の役割をする物質は、肌に塗っても害はなさそうだけれども、

ラウリル硫酸ナトリウムとかアルキルポリオキシエチレンエーテルや脂肪酸グリセロールエステルとかジアルキルジメチルアンモニウムとか、響きが肌に悪そう。（界面活性剤には洗浄効果が強いもの，洗浄効果は弱いが発泡作用の強いものなど，さまざまな種類のものがある）

とにかく、コレっぽい名前の物質が原材料表記の順番で上の方にあったら、肌にとってはあまり良くないんじゃないかと思う。気をつけよう。そもそも脂質を溶かす能力が強いからこそ、化粧品や石鹸やシャンプーの界面活性剤として選ばれたわけだし。

んん？じゃぁ、せめて化粧を落とすときにはオイルクレンジングのが肌にとっては良いんじゃね？昔、演劇でメイクした後にポンズとかのクレンジングクリームでメイク落としてたときは、恐ろしく肌が荒れたんだよな…。

どうだろう、コレは調べねば。

また、ハンドクリーム（この呼び名が既に大混乱）を選ぶ時は、色が付いてないモノを選んだほうが良さそうだね。

乳白色＝乳化剤が入っている→表皮常在菌にとって悪→傷口の人体細胞にも悪。

ってなるし。

無色透明に近いもの。軟膏って表記されてるものが良いんだろうけど、ウチの店に置いてあるもので、色が付いてるのでも軟膏って商品名に入ってるものがあってややこしいんだよね…。

オロナイン軟膏とか、アロエ軟膏とかよ。

表皮常在菌を大事にしないと後年、肌のシミやシワ、とにかく見かけ年齢で相当後悔することになると思う。

第一、記事のTOPに挙げた商品を買わず、使わないようにしたら経済的な負担も減るよな。その分美味しいもの食べようぜ。