ご飯が美味しいって誰が教えてくれるのか。

　長引く景気低迷で給料やボーナスが減り続けているなか、意外にも5万円を超える高級炊飯器の売れ行きが好調だ。

　炊飯器の年間販売台数は約590万台（2009年度予測）で、そのうち5万円超の炊飯器の販売台数は、06年度の65万台から09年度予測では90万台を超え、100万台に手が届きそうな勢いだ。いまや高級炊飯器マーケットが出現したといっても過言ではない。

　このマーケットをつくり出したのが三菱電機。きっかけとなったのは06年に売り出した炊飯器「本炭釜」で、ご飯に均一に圧力をかけ、おいしいご飯が炊ける炭釜を採用した。炭釜はすべて職人による手彫りのため、販売価格はなんと10万円。ＧｆＫジャパンの調査によれば、当時の炊飯器の平均価格は約1 万6000円であり、6倍強の価格である。

　だが、かつて炭釜で炊いたご飯を食べた団塊の世代の琴線に触れ、ロングセラーとなっている。（後略）

http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/diamond-20091222-02/1.htm

これぞ「ガラパゴス化」ってやつだと思う。

だってこんなにご飯を炊くって事に対して情熱を傾ける民族っているか？

調理器具に１０００＄超える金使う中流階級の家庭とか、どの世界探してもない気がする。最近の炊飯器はモビルスーツの頭部に見えてしかたないんだよねｗ

蓋開けたらガンダムの起動音が聞こえてきそうな。

変にグローバル化なんて考えずにこういう事はもっと発展して欲しいよね。
携帯電話とかウォシュレットのようにね。

ウチの店では最近、店内で試飲とか「攻める接客」ってのをちょこちょこし始めてるんだけど、こういうのって日本は結構高い水準なんじゃないかなーと思う。

ウチはまだまだ試行錯誤段階なんだけどね。

例えばさ、家に帰って郵便受けみるとうんざりするほどDMやらポスティングチラシがわさーっと入ってるよね？田舎じゃそんなにはなかったけど、他の国の都市部だとどうなんだろ？これ程突っ込んでくる事はそんなにはない気がするんだよね。

うなぎ屋とか焼き鳥屋とかの「匂い」をわざと外に広がるようにしている事とか、店頭や店内（スーパーの惣菜売り場）のラジカセによる放送とかもそうだね。五感をフルに活用しての注目を引くこと。コレもあまり見なかった気がする。といっても、研修でアメリカ行っただけで、欧州とかどんな感じなのかは知らないんだけどね。

ここ２０年近くのデフレギャップ（モノ余りによる需要と供給の差）がこういう試行錯誤を産んだのかね。

日本の消費者って世界最高峰で「うるさい」んじゃぁないかと。

こういう厳しい目を持った人たちを相手していれば、そりゃ接客もガラパゴス化する気がする。


コア・コンピタンス　Core Competence

他社に真似できない核となる能力。成功を生み出す能力であり、競争優位の源泉となる。

「顧客に特定の利益を与える一連のスキルや技術」

言われてみれば、「何を当たり前な事を。」ってなるかもしれないけど、ぱっと見で真似できちゃう事は自企業の強みとは言えないわけだ。

他社には真似できない突き抜けた低価格とかもあるだろうけど、それとはまた違う、見ても何で繁盛しているかがわからないとか、そもそも繁盛してるように見えないのに潰れていないとか、そういうのが俺は理想なんだよな。

ウチに来た他店の調査員が売価見て首傾げて帰るようなね。