騙されませんように2

　また凄い内容の記事がありましたので載せておきます。

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　2012年は財政健全化の方向性を国内外にはっきりと示さなければ“日本のギリシャ化”が現実のもとのなる可能性が出て来る。その“ギリシャ化”を避ける方法として、即効性と実現可能性がもっとも高そうなのは、残念ながら消費税増税しかなさそうだ。（抜粋

http://diamond.jp/articles/-/15538?page=4

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未だにギリシャと日本の財政を同列に語る人が菅直人さん以外にもいることに驚きますが、他にもまた突っ込みどころ満載の記事でした。


ちょっとずつ抜き出して突っ込んで行きましょう。

ギリシャは国債の50%以上を海外に「ユーロ」建てで買ってもらっている。

日本は国債の約5%を海外に「円」で買ってもらっている。





↑日本国債の内訳

ギリシャは金利を、借りている人に払うと国外に飛んでいってしまうほうが多い。

日本は金利を払ってもほとんどが民間金融機関に戻るので、結局そのお金は国債に戻ってくる。


ギリシャは純債務国（海外から借りてるお金の方が多い）

日本は純債権国（海外に貸しているお金のほうが多い）

というわけでこれくらいの事実を並べてみると、冒頭の

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ギリシャの次は日本――。

　そう言われても現実味は感じられないだろう。しかし、2012年、日本の財政の“超”借金依存体質が世界的に注目され、金利上昇と国債価格の暴落が始まり、金融機関や国民生活が大混乱に陥る可能性は、残念ながら否定できない。

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↑という部分が誤りということがわかるわけなんです。

日本は沢山のお金を海外に貸しています（そしてその額は世界一）貸してるお金-借りてるお金＝250兆円ほど。


いざとなったらそれを返してもらうとか、どうせ政府の借金も「円建て」なわけなのだから、日銀にもっと国債を買い取ってもらうとか、円を刷って返してしまえば良い。「返せこのやろう」って言うために本当は軍隊も欲しいところですが、実際はずっとお金借りててもらって利息だけ貰っていたほうが日本にとっては良いですね。



反対に、ギリシャは勝手に通貨発行ができない。


ギリシャは「ユーロ」なので、通貨発行権を欧州中央銀行に握られてしまっています。だから勝手にお金を創ることができません。

なので今ギリシャは、借りたお金をなんとか半分にしてもらおうとしていたり、今まで高い金利を払っていたギリシャ国債を、3.6%くらいの金利の国債に借り換えてくれないかな？なんて無茶なお願いを各国の銀行にしているわけです。

ギリシャはユーロに所属しているおかげで、勝手に通貨発行できないわ、ドイツががんばってるおかげでユーロはそこそこ高いところで安定してる。

そのせいで、観光客が増えない。ギリシャ来るのに必要以上にお金掛かっちゃうから
。

ギリシャはこのままだと、国民全体の生活水準を半分まで落として、輸出競争力をつけて巻き返しを図るということになります。

国民はたまったものではないですね。


ということで、そんな状態のギリシャと日本を同一視してるような記事には騙されませんように。


次回に続くかもしれません。