肩パッドまであと少しのギリシャ

　日本の新聞なんかが良く紙面に乗せる「国の借金」というものが、実は返さなくてもいいもので、そもそも借金じゃなくて「国民の資産」なんだという話は前にもしました。

またその話の中で、政府の借金とやらが外国から借りたものだと話が違うとも記事にしたよね。


そのまさに外国から借りてしまった借金で大変なのがギリシャです。

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ギリシャ協議は数日中に合意へ、デフォルトない＝パパデモス首相
［アテネ　２７日　ロイター］　ギリシャのパパデモス首相は２７日、同国の債務減免をめぐる民間債権者との協議は数日中にもまとまる見通しで、欧州連合（ＥＵ）および国際通貨基金（ＩＭＦ）との第２次支援に関する協議は来週半ばにも完了するとの見方を示した。

民間との債務減免協議再開前にロイターに対して語った。

首相は「ギリシャはデフォルト（債務不履行）しない」と強調し、「（交渉は）過去数週間、とりわけ過去数日間に大きな進展を遂げた」と言明。「できるだけ早急に協議を終えようとしており、向こう数日間での合意をかなり楽観視している」と述べた。

１３００億ユーロの第２次支援をめぐるＥＵ、ＩＭＦ、欧州中央銀行（ＥＣＢ）の３機関（トロイカ）との交渉についても、支援条件となっている改革に関して近く合意できる見通しとし、「来週半ばまでの協議終結を目指す。できるだけ早期の合意を望む」と述べた。
http://money.jp.msn.com/news/reuters/article.aspx?cp-documentid=5790427

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　ギリシャがなんで大変かというと、ボーっとしてても海外から観光客が来ちゃうほどの文化遺産の塊のような土地柄で、勝手に外からお金が流れ込むような恵まれた条件のせいで、国民が働くことにあんまり慣れていない性質になってしまい、

そのおかげかどうかはわかりませんが、

公務員が国民の4人のうち一人というほど高まってしまい、民間の競争が生まれにくくなって観光以外に取り立てて誇るものがなくなり、でもユーロになんとか加盟したくって国家ぐるみで粉飾決算しちゃって、それがばれたおかげで全世界に迷惑かけちゃってる状態なわけです。

そしてギリシャの国債を買ってるほかの国の銀行に、


「ごめん、お金返せなくなったから、借りた分の50%、半分返すだけで勘弁してくれないかな！もちろんそれでもギリシャは破産した！ってまわりに言わないでくれるよね！ね？」


なんていっちゃってる状態なわけです。

特にギリシャにお金を貸している方が。フランスとかね。

このくらいことが大きくなると、お金を「借りている」方の立場の方が強くなることが多いらしいです。


「俺をつぶしたら全世界がどうなるかわかってるんだろうな」みたいな。


そんな状態だからなのか、冒頭の強気な発言なんでしょうかね。



ギリシャ単体が破産するのもまずいですが、そのギリシャが「破産するかどうかのギャンブルみたいな商品」がありまして、それをCDS「Credit default swap(クレジット・デフォルト・スワップ)」なんて名前で呼びます。

わかりやすい画像を拝借しました。


http://www.gamenews.ne.jp/archives/2008/02/cds.html

「誰かが破産するかどうか」にお金をかけあうものと言えばいいものでしょうか、これ、関わるものが一人はひとつにだけならまだいいのですが、今は一人が多数のものにかかわるようになっているので、誰かが破綻（デフォルト）すれば連鎖爆発のように支払が膨らんでいきます。


ギリシャの借金のうち、大きな支払いが3月20日にあるようです。


さて、どうなることやら。


一番の心配事は、この大変な時に日本の総理大臣が麻生総理ではないということです。