人の振り見て我が振り直せ

　お芝居の基礎練習に、

背中を向けている数人のうちの一人に向けて呼びかけて、その呼びかけた対象にきちんと意思が伝わっているかを確認する、といったものがあります。


「おーい」とか「おはよー」とか、言葉は何でもいいですが。


やってみるとわかるんですが、自分に向かって呼びかけられてるかどうか結構わかるもんです。

　ということはつまり、

自分の方を向いて、

最後の「ありがとうございました」

が言われているかどうかを、お客様もなんとはなくですが感じているだろうということです。そのへん、気を抜かないように。


また、毎日毎回同じこと同じセリフの繰り返しだと、

段々と悪い意味で「効率化」されてきてしまい、

「っしゃっせー」とか

「とございぁあーす」とか

そんな省エネなごあいさつになりがちです。

携帯の動画撮影機能でもいいので、一度カメラを通したものをみてみると、いかに自分の思う理想接客像とかけ離れているか、思い知ることができること請け合いです。


実は大げさに演技して初めて「普通の表情」と感じるレベルだったり。

実は大げさに接客して初めて「普通の歓迎」と感じるレベルだったり。


今一度、自分の接客接遇を見直す機会も必要ではないでしょうか。

毎日毎回、同じフレーズをお客様に投げかけるのも大変だとは思いますが、お客様にとっては、「その1回」が最後の1回かもしれません。

まぁ、言われてみりゃ当たり前なことなんですが、これでお金をもらっている以上プロなわけですから、「再現性」を求められるのは当然なわけです。

ただ、あんまり画一的な接客はつまらないので「マニュアル」ではなく「ガイドライン」的なもので、最低ラインを線引きしたいものですね。


それこそPOPの話じゃないですが、個人の色を出した方が仕事を続けるためにも、楽しいですからね。