広義の中二病なのだろうが、割りと大事

　化粧品や医薬品、健康食品などの販売に携わる人のうちで、

「自分の仕事は本当にお客さんのためになっているのだろうか？」

という疑問が浮かんでしまった経験のある人はいませんか？最近そんな相談を受けました。

　私のところはノルマを課すという恐怖政治的な方針はないので、精神的に追い詰められたりはしませんが、

それでもお客さんをだまくらかして報酬を得ているのではないか？ということが気になってしまう人もいるようです。


わかります。わかるといっても私はそれほど深く悩まずに通りすぎてしまった疑問ですけど。

私の場合は、自分の力の及ぶ範囲でだけ良いことができればよしとしています。

多分、自分の心を守るためにひねり出した解決案なんだろうなとは思いつつ、今のところ仕事で自分が目指す姿や現状の働きっぷりとは、齟齬が出ていないとは思います。納得できてるというんだろうか。


こういうことを本気で考えて悩んでしまうと身が持ちませんよね。たまに考えるのは大事ですが。

そうじゃないと、


スカルプなんとかというシャンプーの原価には、ブログなんかでのステルスマーケティングのコストが一個あたり数千円降り積もってるのでやたら高いから、実はそこら辺にあるもっと安いシャンプーで代用が利くけど、やっぱりあの芸人と同じ様なモノを使っているという高揚感を味わうためには本物じゃないといけないから、その体験代としての価値なら悪くはないわけだ、っていうかそれならシャンプーでその高揚感を味わう必要性が薄れてこね？とか、

カゼ薬って症状に我慢できれば別に飲まなくていいものだし、もう最近は薬局に置いている製薬会社の小冊子にも「発熱はウイルスなどの外敵を倒すために身体が自ら発しているものなので、無理に下げようとすることはよくない」って書いちゃってるとか、

ポイントカードで今日はポイント3倍とか、今日は特売日とか、日々の数円を我慢したり、やりくりしててもパソコンを買う時とか車買うときとか、実はいらんものをオプションとして一つつけちゃっただけで、数年間の日々の節約が吹っ飛ぶこととか、

ハンドクリームに入っている尿素って肌を溶かしているわけだからそりゃすべすべになるわとか、
10％尿素含有クリームと20％尿素含有クリームの正常皮膚への影響

この手の疑問と本気で闘ったらキリがありません。


どうしてもうずうずしてきたら、その時は行動しますけど。こっそり教えたり。


ただ、私という販売員というか人間を認めてくれて、私から何かを買ってくれた人は、

私（や店舗）からモノを買うという体験に代金を払ってくれたのだと思い込んでいられる限りは、この仕事を続けられるかな。