傷はぜったい消毒するな。

おひさしぶりです。

一ヶ月更新ほったらかしにしていましたー。

余りにも民主党が大勝利したせいで、少しぐったりしていました。
はー、気を取り直そう。

で、関係ないのですが、
今回は「湿潤治療」についてのお話です。

キズパワーパッドが発売されてから、
ぼんやり概念は知っていたつもりだったんですが、

傷口に消毒薬は良くない、

むしろメリット＜デメリット、

ということまでは知りませんでした。

詳しくは、
夏井睦（なついまこと）著

傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学

中身をちょっと紹介します。

まず、「湿潤治療」とはなにか、

現時点での傷の治療の原則である「消毒して乾燥させる（＝ガーゼで覆う）」と正反対であり、多くの病院で常識的に行われている傷の治療を完全否定するものだ。

治療の原則は次の二つ。

①　傷を消毒しない。消毒薬を含む薬剤を治療に使わない。
②　創面を乾燥させない。

現在の消毒薬は、細菌のタンパク質に変性を起こし殺します。でも人間の細胞の方には細胞壁がないので、人体細胞の方が「より殺されやすい」

消毒薬が傷口にしみるのは、細胞を壊し、傷口を深くしたから。つまり、体は「有害作用！体に危険！」と判断し、これから逃げないとヤバイと警告を発するのだ。

傷の化膿を防ぐための各種免疫細胞も消毒薬で殺される（！）

皮膚の傷の治療、皮膚の再生に絡む人体細胞は乾燥に弱い。人体を構成するあらゆる細胞が乾燥に弱い。カサブタは乾燥して死に、ミイラになった細胞のようなもの。

カサブタは中にバイ菌を閉じこめて上から蓋をするようなもの。だからカサブタになるといつまでも傷が治らないし、化膿の原因にすらなる。

傷口から分泌される滲出液（傷口のジュクジュク）にふくまれる細胞成長因子を乾燥させたり、破壊したり、ふき取ったりせずに利用しよう。

こんなところでしょうか。

本当は、傷口はなぜ化膿するのかとか、むしろ化膿っていうのはどういうことなのかとか、

なぜ未だに大きな病院では消毒しまくりなのかとか、

牛の四つの胃は順番に、ミノ、ハチノス、センマイ、ギアラだとか、

皮膚常在菌を取り去りすぎるから皮膚トラブルが起こるとか、

色々と興味深い内容を紹介したいのは山々なんですが、
あんまり紹介するとシャンプー、化粧品まで全否定なので少し困りました。

ドラッグストア的に。

だってフケの原因が皮膚常在菌のすみにくい環境にさせているシャンプーだったなんんて大きな声では言えない。

頭皮から分泌されるものは全て「水」溶性だから、お湯でしっかり洗うだけでいい
みたい。

著者の夏井先生はシャンプー使わなくなってフケがなくなったし、枕の臭いもなくなったっていってるので、俺も今試しに無シャンプーしています。今5日目。いや・・・ほんと髪サラッサラで、頭ガッシガシやっても２、３個埃が落ちるだけなんですが。ステキ(´∀｀*)

もちろん焼肉とかタバコの臭いが付いたときはシャンプーの出番らしいので、全否定ってわけでもないようだけどね。（ワックスとか毎日つけてる人もいるだろうし）


消毒薬は売れなくなっても、少し高価なキズパワーパッドとワセリンを一緒に買って頂ければ、コッチは単価上がって願ったりかなったりなんで良いんですがー

シャップーの代わりっても・・・ねぇ？

あれか、シャンプーブラシ買って良く洗ってね、とか？

でも消耗品じゃないから先細りだしなー。

ちなみに、

ウチの店の衛生品コーナーにはデカデカと、
「傷はぜったい消毒するな」と書いておいてます。

その下におもいっきりマキロ○ンとかイソ○ジンとか置いていますが。
キズドライパウダースプレーとか最高にヤバイ気がしました。