その論文、フルボッコにされています - ドラッグアリウス 忍者ブログ
日記なのかブログなのかいまいちハッキリしませんが、ドラッグストア勤務のおっさんがぐだります。
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極端な炭水化物制限「生命の危険も」…学会警鐘

極端な炭水化物制限「生命の危険も」…学会警鐘

 主食を控える「糖質制限食(低炭水化物食)」について、日本糖尿病学会は26日、「極端な糖質制限は健康被害をもたらす危険がある」との見解を示した。

 糖質制限食は、糖尿病の治療やダイエット目的で国内でも急速に広まっている。

 同学会の門脇孝理事長(東大病院長)は読売新聞の取材に対し、「炭水化物を総摂取カロリーの40%未満に抑える極端な糖質制限は、脂質やたんぱく質の過剰摂取につながることが多い。短期的にはケトン血症や脱水、長期的には腎症、心筋梗塞や脳卒中、発がんなどの危険性を高める恐れがある」と指摘。「現在一部で広まっている糖質制限は、糖尿病や合併症の重症度によっては生命の危険さえあり、勧められない」と注意した。
(2012年7月27日08時49分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120726-OYT1T01662.htm


 世界中で似たようなことをやっている人が数十万人いるだろうから、そのうち何人かは体質に合わなかったってことじゃないのかな。

ロキソニンとかタイレノールのような解熱鎮痛剤だって、体質的に合わない人もいてSJSのような重篤な副作用を引き起こすこともあるけど、飲む人にとって100万分の1の確率で死ぬとしても今この痛みよりは、100万分の1の確率の死を恐れないからこそ飲むんだろ。

それと同じだと思う。この記事はそもそもその母数を書いてないですよね。

何人中何人の体調が悪くなったのか?

>心筋梗塞や脳卒中、発がんなどの危険性を高める恐れがある
まぁそりゃうどんばっか食ってても徳島とか香川みたいに糖尿病の危険性を高めるっていいかたもできるわな。秋田みたいに砂糖と日本酒と米ばっか食ってたら寿命最低になるから危険、「今すぐ断酒しなさい」って言い方もできる。具体的な数値がないとなんとも言えません。

>糖尿病や合併症の重症度によっては生命の危険さえあり
それは糖質制限云々じゃなくて何しても手遅れの方なんじゃない?

なんか朝日新聞の件でもそうでしたが、適当な記事が多いです。


SJSってのは、皆の家にあるお薬の添文書に確実に載っているだろうという副作用の一種。


2.スティーブンス・ジョンソン症候群(皮膚粘膜眼症候群),中毒性表皮壊
死症について

SJSは,発熱(38℃以上)を伴う口唇,眼結膜,外陰部などの皮膚粘膜移行部における重症の粘膜疹
及び皮膚の紅斑で,しばしば水疱,表皮剥離などの表皮の壊死性障害を認める。その発症原因は主に医
薬品に起因すると考えられている。一方TENは,広範囲な紅斑と,全身の10%を超える水疱,表皮剥
離・びらんなどの顕著な表皮の壊死性障害を認め,発熱(38℃以上)と粘膜疹を伴い,医薬品による重
篤な皮膚障害の中で最も重篤とされている1)。これらの発生頻度は,人口100万人当たり各々年間1~6
人,0.4~1.2人2,3)と極めて低いものの,発症すると予後不良となる場合があり,皮膚症状が軽快した後
も眼や呼吸器官等に障害を残すこともある。
SJS及びTENの推定原因医薬品は,抗生物質製剤,解熱鎮痛消炎剤,抗てんかん剤,痛風治療剤,サ
ルファ剤,消化性潰瘍用剤,催眠鎮静剤,抗不安剤,精神神経用剤,緑内障治療剤,筋弛緩剤,高血圧
治療剤など広範囲にわたるが,その他の医薬品によっても発生することが報告されている2,4-7)。
(http://www.info.pmda.go.jp/)
にて入手可能である)。
http://www1.mhlw.go.jp/kinkyu/iyaku_j/iyaku_j/anzenseijyouhou/261-1.pdf


上の厚労省の出した表見てみなよ。結構死んでるぜ?でもまぁメリットの方が多いから皆当たるも八卦当たらぬも八卦で使うんだよな。レバ刺しも同じだと思う。

ま、散々この記事について突っ込んでおきながらなんですが、この記事の最後は

>勧められないと注意した。

とありますので、「やるときゃ自己責任において慎重に行なってくださいね」という好意的な解釈もできるということだ。

レバ刺しも、フグ刺しも、市販薬を購入して使うことも、糖質制限も、

「全部自己責任においてお試しください」

で良いはずです。変に国が規制するなんて間違っていますよね。


あ、ちなみに先ほどの記事の権威の方がお話されていた根拠となる論文での症例は、

2例とも、アトキンスダイエットで生理的ケトーシスがあった人が、たまたま胃腸疾患で嘔吐を数日繰り返して脱水となった例をさしているそうです。

そのダイエットと脱水症状は関係ないとのこと。

っていうか総摂取カロリーの40%が炭水化物(糖質+食物繊維のこと)ってわりと普通じゃん…1日2000ckal摂取として800kcalも炭水化物で摂るの!?

極端な低炭水化物でもなんでもねーぞそれ。


極端なってのは1日の炭水化物摂取量をこのくらいにするということだ。


それを続けて1ヶ月になろうとしている次第であります。



その論文とはコチラ
http://www.bmj.com/content/344/bmj.e4026?tab=responses

そのコメントの一部をGoogle翻訳で。



私は期待して記事を読んだけど、私は、BMJ、世界最高の医学雑誌の一つなので、偏った記事を掲載した理由を理解していないため、それを読んだ後、私は非常に悲しい。我々はその上を見れば我々は以下のバイアスを確認することができます。

1º - 方法論的バイアス:著者は1992年にアンケートを送り、15年後にはなく、1)新しいに対してアンケート、2)患者のフォローアップ、患者の約3)情報の習慣。彼らは、バイアスと誤解を招くような引数に基づいて結論にジャンプします。

2º - 選択バイアス:2人の患者のうち、少なくともうち1つは、この研究に含まれて拒否されました。

3º - 測定バイアス:著者は、患者の生活習慣について何も知らない。

4º - フォローアップ·バイアス:1つだけです。アンケートはappropiateのフォローアップではありません。

5º - 期待バイアス:マスキングまたは盲検化の欠如が期待される結果に向かってデータを測定する際に誤ることがあります。

6º - 大文字小文字を区別しない測定バイアス:本研究で用いた測定ツールでは、興味のある変数の重要な相違点を検出するのに十分な感度ではありません。

7º - コンプライアンスバイアス:報告された食習慣への付着がある場合には誰も知らない。

8º - 誤分類バイアス:それは患者が(低炭水化物VS高炭水化物)が正しく分類されているかどうかを知ることは不可能です。

9º - 交絡バイアス:本研究では潜在的な患者の以上51%以上が含まれていた。

10℃ - 非応答バイアス(潜在的な患者の49%!):制限一般化ではなく、妥当性。

これまでの科学的方法論に関しては、この記事の結論は次のようになります。

"これは医学論文は非常に低品質と主要なバイアスのたくさんの両方を持って、したがって、その欠陥は栄養科学の交絡効果を持っていますが、食事のこれらの種類の下に人々の感情的な衝撃を生成することができないという理由だけでそれが公開されるべきではない"

スティーブン·ロック(BMJの元編集者)によれば、 "医学雑誌は、すぐに来週のフィッシュアンドチップスをラップになるだろう"。

研究design.tif
主要なbiases.tif

競合する利害:未宣言しません

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