わざわざ損をしてくれるのになんで文句いうのさ

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動き出した日本Japan Steps Out



ポールクルーグマン

(by Paul Krugman)



過去３年にわたり、高い失業率にもかかわらず、世界の先進各国の経済政策は麻痺したままだ。

これは皆，正統派経済学のくだらない思い込みのせいなのだ。

雇用を増やすための政策に関するあらゆる提案が、悲惨な結果を招きかねないという警告によって退けられてきた。


財政支出を増やせば、――きわめて慎重な連中がいうにはだが――債券市場で我々は罰を受けることになるだろう、カネを刷れば、インフレが酷いことになるだろう、だから、何もやるべきではない。なぜなら、さらなる緊縮財政――いつの日か、どういうわけか報われるはずだとされる――の他に、できることはないからだ――彼らはそう言い続けてきたのだ。

しかし今、一つの大国が、この（愚かしい）先進国の隊列を崩そうとしている。

その国は他でもない、日本である。（後略
http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/index.php/b4/job/264

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ノーベル賞学者が“アベノミクス”を高評価(01/15 11:00)

安倍政権の経済政策について、ノーベル賞を受賞したアメリカの経済学者が高く評価しました。

　「日本は踏み出す」と題し、14日のニューヨーク・タイムズに掲載されたコラムには、日本が停滞する経済から脱却する手本を示すかもしれないと指摘しています。また、大規模な金融緩和や財政出動で景気回復を図る安倍政権の経済政策「アベノミクス」について、「日本に対する市場の見方が肯定的になった。素晴らしい結果が伴っている」と高く評価しました。
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/230115015.html



　これで国内の経済評論家たちがコロッと意見を変えてくれたらしめたものです。そうすれば財政出動、政府がお金をたくさん使うことに対する、国民のアレルギー反応みたいなものが減るでしょうから。

　どうも今までの経済学の大半は、間違った前提から出発していたようです。どう間違っていたかというと

「誰かがモノを作れば必ず売れる」

「供給は需要を生む」

「失業している奴は甘え」

というところです。


日本で20年もデフレやってて、ようやく最近みんなが「今までのやり方は間違っていた」と気が付き始めたのです。

モノ作ったってお金がなけりゃ買わないし、流れるお金が少なければまた買えないし、いくら選り好みしなけりゃ仕事は何だってあるって言っても、人間そう「合理的に動くものではない」でしょう。

そうなんです。今までの経済学は「人間は一人一人が完全に合理的な行動をとる」という考えのもとに作られたものなのです。ですから、「真に合理的な人間」なら、

「みんながお金を使わなくちゃ景気が悪いのだから、率先してお金を使おう！」

と、世界中のみんなが考えてお金を使いだすはずなのです。ま、そんなわけないですね。だって景気悪いもの。将来も不安だしため込んでおこうとか思うもの。

そんなとき、損を承知でやってくれる奴らがいる。

それは日本政府ただ一人。

そして日本政府が損をするってことは「私たち国民が得をする」ということ。なぜならお金は使ってもなくならない、誰かの手元に渡るだけ。誰かが損をしたら、その反対には必ず得をしている人がいるということ。


「政府が損をするぞ！！そしてお前らに得させるぞ！」と言っているのをなんで批判するんでしょう。そのままやらせましょう。

借金？

借金なんてみんなの給料の合計であるGDPが増えれば全然問題じゃなくなるよ。年収300万で100万借金があったら結構大変だけど、年収1000万で借金100万ならわりとどうでもいいじゃない。それと同じ。今はGDP490兆だから問題なんであって、GDP1000兆になったらそんなに気にならなくなる。

それなのに、各社マスコミは「100万！」ていう借金の絶対額だけをとらえて騒ぎ立てる。

誰かに「うちの売り上げは20億ある」と言われた時、普通「利益は？？」って気になるでしょ。そこが大事なのに一つの数値だけで騒ぎ立てる行為っておかしいでしょう。そもそも日本政府の資産は500兆ほどあって、一組織の持つ資産額としては世界最大だそうですし。

と、いうわけで、うちらはせっかく「損をしてくれる政府」の応援をしつつ普通に暮らしていればいいのです。

マスコミの流す変な噂に騙されずにね。