あかり姉さんの名言と多摩川推しのPOP - ドラッグアリウス 忍者ブログ
日記なのかブログなのかいまいちハッキリしませんが、ドラッグストア勤務のおっさんがぐだります。
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 私の好きな漫画で、「3月のライオン」って漫画があります。



将棋漫画なんですけどね。「ヒカルの碁」と同じで、別に将棋に詳しくなくてもストーリーで大分楽しめます。

それで、この漫画の単行本3巻にあるセリフが好きなんです。


それは


「達成感とめんどくささはもれなくセットになっている」ってセリフ。

言われてみれば確かにそうだよな感溢れる言葉なのかもしれませんが、仕事や遊びでも時にこの言葉を思い出しては、

「めんどくささ」から投げ出しそうになる自分の裾を掴んでいます。

オイまてこらみたいな感じで。

この「3月のライオン」の単行本3巻を酔っ払ってAmazonにて2回購入しちゃった私としては特に感慨深いセリフです。



 いやほんと、楽な方に流れがちになるよね。商品の売り方とか、商品の選定の仕方とかも。


だって大手企業が販促費かけて、TVCMとかネット広告とかで、みんなにその商品の存在をおしえてくれているモノは、わりとほっといても売れるもんね。

出来合いのPOPもあるわけだし。


でもそういうことを繰り返していくと、周りと似たようなお店になっちゃって、お客さんがわざわざ自分の店を選んでくれる理由がなくなっていってしまうよね。

1日1つでもいいから、めんどくさいことをして、周りのお店とは違うところを作って行きましょう。


それを繰り返していけば、本当は自分の店が売りたい商品をお客さんが選んでくれるようになる。

例えば食器用洗剤の棚で、

① \99のよくわからんメーカーの安い食器用洗剤

② \199の誰でも知っている大手メーカーの食器用洗剤

③ \499のやたら高い環境に優しそうな食器用洗剤


と並んでいたとする。

これ、何もPOPが貼っていなければ多分②①③の売れ方になるんじゃないかな?

3つ商品があると人間は真ん中から選ぶ習性があるし。松竹梅の竹が一番売れることと同じ。

立地から来る客層で③が一番売れちゃうお店もあるだろうけどね。でも何もお店からのメッセージがないと、

「お店が自分の世界を広げてくれた」という幸福感が無いよね。


だからそこはやっぱりイカスPOP貼ろうよ。


「ドイツ生まれの環境にやさしい洗剤が日本初上陸!!」
とかね。

いや、違うよね。それじゃお客さんの世界は広がらないよね。

そんなの見りゃわかるし。


…そんな楽しくないことを書いちゃうのはバブル世代の人にまかしておきましょう。


なかなか厳しい時代に生きる若い(?)私たちは、もちょっと「めんどくさい」頭を使った売り方に慣れて行きましょう。

それじゃぁ、まずその売りたい商品の特性をつらつら挙げて行きましょうか。


「環境にやさしい」「手肌にやさしい」「香りがいい」「パッケージがかわいい」「あと落とすとやたらバウンドする」


この商品の良いところをサクッと挙げるとこんなところなんでしょうか。



ぶっちゃけこの商品なんですけど。

「って全然マイナーな商品じゃないじゃん!」というツッコミは勘弁して下さい。いや、なんかお店に貼ってあったPOPがまんまさっきのバブル世代POPだったので、ちょっと取り上げたくなったのですよ。


上に挙げたこの商品の良いところの中で、環境問題にあんまり感心なくっても、「たまにそういうのもいいかな」って思わせることを書けば良い。

例えば、普段適当な食器を使って紅茶とかコーヒーとか飲んでる人に、

「いい食器を使うと、ちょっと毎日精神的なグレードが上がって気持ちいいですよ」

ということを何とか伝えれば、その人の未来が変わり世界が広がることと同じ。

そして、自分の世界を広げてくれたそのお店に好感を抱くことでしょう。



毎回おんなじ居酒屋に連れて行かれるより、たまに違う雰囲気のお店に連れて行かれたらちょっといいよね。

誰にも容姿ばっかりをほめられる中、内面を褒めてくれる人がいたらちょっとグッと来るよね。

それと同じ。


俺だったらそうだなーなんて書くかな。


洗浄力推しなら、

「麻婆豆腐(ホイコーローとか油やたら使う食べ物)作った後、2度洗いしなくて良いの!!」


環境問題推しなら、

「あなたがこの洗剤を選ぶ度、多摩川(もっと近くの小川の名前とか~用水とか)のカエル(メダカとか最近見かけない生き物)が救われます」

『「ママはね、昔っから多摩川のみんなを助けてきたんだよ」なーんて台詞言いたくないですか?』とか、

そんで両方カエルとかの生写真や、おいしそうな麻婆豆腐の写真とか切り抜いて貼り付けるかな。


手肌推しはあんましたくないかなー。だって植物性だろうが動物性だろうが、皮脂を落としちゃうものは結局手に良くないはずだからな。


とまぁ、こんなに「めんどくさいこと」を考えるのは、中小企業の役割なはずなんですよ。大手が真似し始める前に慣れておかなくちゃね。


とにかく言いたいことは、


その商品を手に入れた後、お客さんにはどんな未来が待っているかを想像させるようなPOPを作ろうということ。

昔と違って、この世の中には恐ろしいほどの情報が流れています。もう、そんなんだから、お客さんは流れてくる情報に対して個別に、

「これ買ったらどんな幸せな未来が自分に訪れるんだろう」


という想像をしなくなってきているんだ。だからこそ、「その想像を手助けする手伝い」を私たちがしなくては、


「本当はこれ買って欲しいんだけど」


というお願いが通用しなくなってきているわけなんですよね。
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