節約というイメージ - ドラッグアリウス 忍者ブログ
日記なのかブログなのかいまいちハッキリしませんが、ドラッグストア勤務のおっさんがぐだります。
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「節約」という、なんとなく良いイメージのある言葉がありますが、政府が不景気の時に節約してしまうと、お金を使う人が誰もいなくなってしまいます。民間は不景気の時に投資しても損だという判断をするので、当然投資する額や機会は減っていきます。ここで損得関係なく投資額を増やす、つまりお金をつかうことが出来るのは政府だけ。

誰かの収入は誰かの支出という真理がありますから、不景気の時は政府がお金を使わないとどうしようもないのです。

しかし、どうも、現在において、世界中で主流となっている新古典派経済学では、政府がお金を使うことを異様に嫌います。で、この経済学を頼りに不景気を抜けだそうとするとどうなるか。ギリシャがその最たる例です。


2013年7月末時点 ユーロ主要国及び日米英の失業率(単位:%)

全体の失業率が27.9%。若年層失業率が58.8%だそうです。

若者の半分以上がが手に職を付けることが出来ない、ということは、将来の供給能力が失われるか足りなくなるということです。職につけないということは、訓練期間が足りないわけですから。消費者が求める水準のサービスや商品を作り出すことができなくなるということ。

もっと言えば、自分の国の手で防災や防衛ができなくなる可能性があるということ。そう言えばギリシャって、インフラなんかも金が足りないからって海外に売り飛ばしてしまっているんでしたっけ。

じゃぁ政府がお金使えばいいじゃん、って思うのですが、ギリシャはユーロ加盟国のために通貨発行権がありませんので、日本のように異次元緩和とかできません。しかもユーロの親玉のドイツが「節約しろ!さもなければ金貸さねーぞ!」と言ってくるため、仕方なしにさらに節約っぷりを高めることに。

事実 7月17日、ギリシャ議会は公務員削減を含む緊縮法案を(僅差で)可決しました。ギリシャはこれにて70億ユーロの支援を受けられるようになったのですが、

ギリシャ政府は支出を削った分だけ、国民の所得もまた削ったことになっているのです。

誰かの支出は誰かの収入ですから。

こうなるともう大恐慌時代のアメリカのように、街中で立ったまま飢えで失神という人が出てきそうです。トルコとの軍事バランス的にユーロ圏から抜けられないという理由もあるのでしょうが、ギリシャ国民としては、「節約教」に狂ってるユーロからは抜けて、一旦破産して、そっから立ち上がったほうが幸せだと思うのですが。

「節約教」が不景気の時に猛威を振るうと、世界に影響が出ます。

世界の失業者、2億人突破へ=G20は雇用確保を-ILO事務局長
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201308/2013082900881&g=int
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