調剤バブルのツケを払うのは不要なクスリを飲んでいる患者さんだけ - ドラッグアリウス 忍者ブログ
日記なのかブログなのかいまいちハッキリしませんが、ドラッグストア勤務のおっさんがぐだります。
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膨張続ける調剤バブル、誰がツケを払うのか
規模の力で高収益になった調剤チェーン

医薬品のインターネット販売解禁を盛り込んだ薬事法改正案が12月5日の参議院本会議で可決、成立した。

これにより一般用医薬品(大衆薬)のうち28品目を除く99.8%がネット販売できるようになる。「禁じられたのはわずか28品目だけ。ほとんどの大衆薬が解禁されるのだからいいではないか」といった意見もある中で、楽天の三木谷浩史会長兼社長を筆頭とする解禁論者は猛烈に反発している。

その理由は、大衆薬のネット解禁を行った一方、医療用医薬品(処方箋薬)については薬剤師による対面販売義務づけを堅持する、という文言を附帯決議の中に盛り込んだため。この政治判断は、既得権益者である調剤薬局に配慮した結果ではないか、というのだ。(後略
http://toyokeizai.net/articles/-/26640

 さすがに医療用医薬品をネット販売解禁にしたら、オーバードーズによる死亡やら自殺やら睡眠薬の転売などの問題が頻発することになって、結局医療用医薬品のみならず、一般医薬品の依存問題あたりにも飛び火して、一般用医薬品までネット販売規制がかかる気がする。

それはそれで、ドラッグストア業界の売り上げが持ち直すだろうから良いかもしれませんが…やっぱり問題ですね。

OTC側の落ち込む売り上げを調剤の売り上げでカバーしてもらってる側が言えた義理じゃありませんが、確かに病院側がクスリ出しすぎだよなぁと思います。

 カゼひいた時に処方される抗生物質も、「抗」生物質ですから、細菌には効き目あるでしょうが、いわゆるカゼの原因ってほとんどがウイルスでしょうが。腸内細菌叢が荒れ果てて下痢になるだけな気がします。血糖値上がって困るなら糖質摂取を控えさせれば良いだけだし、コレステロール高くても別に困らないって話だったし、血圧も年取って上がるのは当然で、ジジババは180あっても別に平気だし。



製薬企業と国会議員のつながり、医師と製薬企業のつながりを考えると、この状態が変わるのはあと数十年は必要な気がします。

ところで私は、ジジババが飲まなくて良い薬を健康を害してまで飲むことに疑問を持っているのですが、社会保障費が増えていることと、国の財政にはあまり心配していません。
>財務省の財政制度審議会は、14年度の予算編成へ向けた建議で、調剤報酬体系の見直しの観点から、診療報酬本体部分をマイナス改定とすべきことを提言。14年度の診療報酬改定へ向けた攻防が白熱している。医療費の増大、国の財政悪化という形で、国民が調剤バブルのツケを負っていることはもっと認識されるべきだろう。

 医療費は増大しても医者の手か薬剤師かどっかに渡って、いわゆる給料として誰かが使えば私たちの小売業や外食産業なんかに流れてくるし、そもそも医療費、社会保障費自体がGDPにチャリーンと加算されていますので、逆にみんなの給料がふえることになりますからあまり気にしていません。

でも一番問題なのが、上の記事の締めにも使われている「国の財政問題」です。

この、ありもしないまやかしの財政問題に騙されている国民が多くを占めているからこそ、今回の消費税増税や、社会保障費削減がどうのという話になるのです。

さて財政問題というからにはあれですよね、国の借金ガーという話ですね。ではまず次のニュースを。
日銀の国債保有残高62%増、最高の170兆円
日本銀行が19日発表した7~9月期の資金循環統計(速報値)によると、9月末時点の日銀の国債保有残高は前年比62・1%増の170兆円となり、これまでの最高を更新した。4月に導入した量的・質的金融緩和で日銀は国債購入を進めており、保有残高は今後も増加する見通しだ。(後略
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20131219-OYT1T00544.htm

日本銀行が行ういわゆる「買いオペ」と呼ばれるやつです。日銀は国債などの「政府の借金手形」を市場から買って、市場に流れるお金を増やしています。ニュースにもなっていましたね。「異次元緩和」などと呼ばれていました。

そのおかげでどうなったかというと、

2012年9月から2013年9月にかけて、政府の実質的な借金は30兆程度減りました。そして今も買いオペをするたびに減り続けています。


日銀保有国債(等)と日銀以外保有国債(等)の推移(単位:億円)

日本銀行の株式の55%を日本政府が持っていますので、日本銀行は政府の子会社です。子が親に金を貸しているだけで、兄弟はずっと兄弟です。そのまま未来永劫借りっぱなしにしておけば、いくら子からお金を借りても問題ありません。

今回、なぜ実質的な借金が減ったかというと、親が他人からお金を借りていた分の約束手形を、子が買い取って肩代わりしたから、親の借金額が減ったのです。

と、いうわけで「日本政府の借金は日に日に減っている」のが真実です。

「日本の財政は暗いからなぁ」などと世をはかなむ中二病患者がいましたら、今回の事をそっと教えて差し上げましょう。
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