ほうれんそうがたりません

　ある店舗で先日万引きがありました。

単独犯による犯行で被害額はそれほどでもなかったんですが、これから万引き、窃盗団の増える年末ですから気を引き締めていかなくてはなりませんね。

などと思っていたところ、ある店舗にて

『お客さんの顔見て挨拶しないとだめよ。この前◯◯店で万引きあったからその防犯の意味もこめてな』

なんてこと話してたら、相手のアルバイトの子はそんなことがあったとは知らなかったとのこと。


まじっすか。


なんとなく他の店舗でも聞いてみると、これがまたほとんどのアルバイトの子が知らねーんだわ。

　いやまぁ、いいんだけどさ、いやよくねぇ。

こういうことはアルバイト社員分け隔てなく知っておかなくてはいけないことでしょうに。しかもウチの会社には従業員用掲示板もあるんだし。

おまえらどんだけ連絡取り合ってないんだよと。


これはあれだな。パートやアルバイトの人と関わる時に

『人として関わっているか』

『コマとして関わっているか』

の違いなのかもね。一見みんな仲良さそうに見えるけれども。


単純な仕事一つを誰かに振るときも、一言だけでもいいからその仕事が必要な意味を伝えないと。

その仕事をした結果として残る物が大事なのは勿論なんだけど、その仕事の過程がしっかりしていないと再現性や派生が失われることになるし、また同じ事を教えなくてはいけない手間も増えてしまったりするんではないか？


例えば、なぜその場値引きではなく商品券を配るというスタンスをウチが取っている理由とか。


「それは、その商品券を使うために次回また近いうちに来店してもらうためになんだよ」ということをバイト初日にでもメモさせておけば、他のイベントの時にも「また来てもらうため」という思考が働きやすくなると思う。


「イラスト書いてそいつになんか吹き出しで喋らしといて」っという時も、なんでかっていうとその吹き出し内のセリフはほぼ確実に読まれるし、POP内で一番印象に残るからなんだよ、と付け加えるとかね。



ちょっとスケベ心出したら、


「自分とある時関わっていたということを相手の記憶に刻みつけたい」


なんて思っちゃったりしないものなのかなぁ。リーダー的に考えて。