貝印と日本刀をPOPに

　最近入った店舗の休憩室に面白い雑誌が置いてあって、熟読してしまいました。

これです。



メンズケア完全ガイド (100%ムックシリーズ) [ムック]



この本、広告が入ってないのでスカルプDなんかにも言いたい放題。

「ただ高いだけの普通のシャンプーですね」とか、


「あのマーケティングというか売り方はスゴイね」とか書いてある。なかなか面白いですよ。


でも一つ残念なことが。


それは私の好きな貝印のカミソリの評価が若干低かったことだ…

貝印。あそこはすごいんだぞ。

800年の歴史を持つ刀匠の関から生まれた貝印。人殺しの武器を800年作ってきたところから生まれた刃物メーカー。


そこは一個何円の使い捨てカミソリの分野でこんなことをしている。

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まずは刃付けのベースとなる研磨加工である。従来から、刃の先端の厚みがゼロ、つまり完全な鋭角ではだめであり、非常に薄く厚みを残して加工するというところがポイントであった。50万倍の顕微鏡で計測すると、当社の約100工程からなる研磨加工により、その刃の先端の厚み（曲率という）は、30nm(ナノメートル)であった。サンプルを大量に計測してみると、概ね30nm±10nmの範囲であり、現在ではこの数値を当社の曲率の基準として設定、品質管理を行っている。

次はＤＬＣ加工である。スパッタリング装置でプラズマ処理し、表面にＤＬＣの薄膜を着ける。この膜厚が、50nmが基本である。また、製品によっては一度膜を着けたあと、再度プラズマで表面を削り取って薄く滑らかに制御するという技術をもっている。これについては当社カイインダストリーズが特許を取得している。
そして仕上げとして、刃先にテフロン処理を施す。これは概ね200nmの膜厚であるとのことである。

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ちなみにDLCとはダウンロードコンテンツのことじゃなくて、

ダイヤモンドライクカーボン (diamond‐like carbon)
というダイヤモンドのような炭素で表面をコーティングする技術のことらしいです。


なんかこういうことを知ってしまうと貝印製品が好きになって来ませんか？


こういう効果を狙っての「シルシルミシル」とかいう番組が作られたんでしょうね。


だからこそそういうことをPOPに書きましょう。


ちょっとググレば暇つぶしにもなるストーリーがすぐそこに。そのメーカーの心意気や商品の生まれた背景をちょこっとつまんで「伝えれば」いいだけです。


『日本刀でヒゲを剃る』

日本刀ってマシンガンの弾丸も切るんだぜ？
その日本刀の技術を活かす貝印のカミソリ。
切れ味悪くないわけねーじゃん。
洋物なんて使ってる場合じゃないよ？


とか書いておいたら『日本刀』というキーワードに過剰反応しちゃう人はグッと来るよね。私とか。

あとバキの少年時代編読んだ人もな。

自衛隊レンジャーさんの「いい男になったかい」っていう、カミソリの切れ味となたの重さを併せ持つナイフでひげ沿った後に言ったセリフ的な感じで。