今はさんまがおいしい季節です

　「何がおいしいですか？」とお客様に尋ねられ、

「うちは何でもおいしいですよ」と答えるのは、まずかった時の責任を取りたくないという心理の表れ。

また、お客様の口からそういう台詞が出るということは、ある意味店側からの情報提供が不十分だということの証と言えるかもしれない。

「どのカゼ薬が一番即効性ありますか？」

「どのカゼ薬が一番効きますか？」


なんて台詞は薬局で働いたことのある方なら、毎日のように尋ねられる台詞なんじゃないかな。

でもこの程度の情報提供なら、わざわざ口頭で伝えずとも提供する手段はいくらでもあると思う。もちろんPOPもその内の一つ。

人によってはチマチマ探すより、店員とっ捕まえて直接聞いたほうがいいやって人もいるでしょうが、店員に尋ねるという行為がストレスに感じてそのまま店を出てしまう方もいる。

そういう方にも極力お買い物をしてもらうためには、店側からの責任を持った情報提供が欠かせない。


「何がおいしいですか？」


こう訊かれたときに、曇のない表情で自信を持って勧められる覚悟が必要です。


「何でもおいしいよ」ではなくて

「うちは唐揚げ定食がおいしいよ！」です。