先生、また商品名出ちゃってます - ドラッグアリウス 忍者ブログ
日記なのかブログなのかいまいちハッキリしませんが、ドラッグストア勤務のおっさんがぐだります。
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 そろそろ店頭でも、いやちょっと前からうがい薬がよく動く季節になって来ました。みなさんの家にもひょっとしたらうがい薬はあるでしょう。

うがいという行為、みなさんは習慣になっていますでしょうか。


私はあまり習慣になっておりません…

さて、うがいといえば市場を席巻するあの茶色いうがい薬が頭に浮かびます。その最も有名なうがい薬と成分が同じ、似たような呼び名のうがい薬もお店に数多くあると思います。◯◯ジンとか最後に「ジン」が付く名前のものが多いですよね。


これらポビドンヨード系の消毒薬や、ほかの系統の消毒薬が入ったうがい薬もそうなんですが、消毒薬を使ってうがいしすぎることは口の中、口腔内に良くないことを引き起こしそうです。



ポビドンヨード(イソジンなど)のうがいを頻回にすると、やがて口腔粘膜が乾燥してきて、ある日突然、口の中が真っ白になってしまう。

これはカンジダというカビが口の中で繁殖した状態だ。

通常ならこういうことは怒らないのだが、消毒薬でのうがいをひっきりなしに繰り返すことで口腔粘膜が荒廃して他の口腔内常在菌が棲めない環境になってしまい、カビ(この場合はカンジダ)しか生えなくなるのだ。




口腔カンジダ症、鵞口瘡(がこうそう)とも呼ばれる。


口腔内には沢山の種類の細菌たちが暮らしています。それは微妙なバランスのもとに成り立っていて、安易に誰かを追放すると、代わりにもっと達の悪いやつが棲みついたり、今まで勢力が小さくて悪さをして来なかった奴が突然、暴れだすことにもなりかねません。


 傷のある手で触った食品を放置しておくと黄色ブドウ球菌が繁殖して、それを口にした人が、黄色ブドウ球菌の出すエンテロトキシンなどに代表される毒素によって食中毒になる。

これは傷口に黄色ブドウ球菌が真っ先に繁殖し始めるせいなのですが、むしろ「真っ先に」繁殖してくれないと、もっと達の悪い奴に棲みつかれるから、という解釈もできるようです。


皮膚にはニキビの原因となるアクネ菌なんかも暮らしていますが、それだって外敵から皮膚を守る一員にはちがいありません。


ハブを駆逐しようとマングースを輸入したら、マングースはハブなんかに目もくれず、世界的にも希少なアミノクロウサギやトゲネズミ、ケナガネズミ、ルスリカといった天然記念物の減少・絶滅へと追い込む皮肉な結果を生んでしまったこととも似ています。

職場でいまいちパッとしない人がいても、それはある人とある人がぶつかり合うのを防ぐ緩衝材としての能力があるかもしれません。

いまいち謎の締めになりましたが、はたから見て何の役割も無さそうなものにも、きちんと役割は割り振られているということです。
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