なんとかなるって多分。いや、なんとかするんだって多分 - ドラッグアリウス 忍者ブログ
日記なのかブログなのかいまいちハッキリしませんが、ドラッグストア勤務のおっさんがぐだります。
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 「国家の運営には経営感覚が無ければいけない」
 「企業のTOPに立った経験のある者以外は国家経済に関わるべきではない。」

こんなお話を目にすることがありますが、確かに頷ける話です。

ただし、経理畑出身の経営者の場合は売上を伸ばすとか、企業規模を大きくとか考えるより先に、経費削減、リストラクチャリングの方向で考えがちです。


企業とか家計では支出を切り詰めるってのは正しい、実に正しい方法なんだけど、こと国家経済に関して言えば大変困ったことに成る。


みんながみんな支出を切り詰めて、みんなが設備投資のための借金をしなくなると、一人ひとりは正しいことをしているのに、経済(GDP)がものすごく落ち込んでしまう。


これを「合成の誤謬(ごびゅう)」といいます。


この一種の流行性感冒みたいな状態を打破するには、国で一番大きな力を持つ政府が「お金使うよ!」と、最初の号令をかけなければいけないのに、今の政府は【支出を切り詰めること】ばかり考えています。

しかも政府を企業のTOPとすると、従業員から税金という名の強制的なカンパ(?)を集めて、企業を黒字にしようとしています。


それで企業が黒字になったとして従業員ははたして幸せか?



財務相「一方的な動き続けば対応を検討」、円高是正の決意表明
社会保障・税一体改革に伴う税制抜本改革については、関係閣僚間で、秋以降、税制調査会の議論を踏まえ、2011年度中に法案を国会に提出するスケジュールを確認した。また今朝の閣議には、現行5%の消費税率を10%に引き上げても、政府が財政健全化目標に掲げる2020年度基礎的財政収支黒字化は達成できないとの内閣府試算が提出された。

 野田財務相は、財政運営戦略に掲げた20年度の基礎的財政収支黒字化は「国際公約だ」と述べ、「この目標は常に堅持し、それをにらみながら着実に対応していかなければならない」と指摘。「それ(15年度)以降も引き続き、歳出・歳入の見直しの検討が続く」とも語り、20年度の目標達成に向け、歳出歳入両面からの見直しを続ける考えを強調した。(前略

 (ロイターニュース 吉川 裕子;編集 佐々木美和)
http://money.jp.msn.com/newsarticle.aspx?ac=JAPAN-226837&cc=03&nt=00

 プライマリーバランスとか財政健全化とか、与謝野さんあたりはほんと大好きだね。


財政健全化は達成しようとして達成するものじゃなくて、

経済成長してGDPに対する政府の負債の額が小さくなったり、

好景気に突入して勝手に税収が増える

ってだけの「結果」の話なのにね。



例えば経済規模の大きさを表し、私たちの給料の目安にもなるGDPが成長すれば、政府の負債の絶対値が2000兆円あったとしても全然気にならなくなるだろ。


な?

というか世界の国々はこうやって、100年単位で考えて政府の負債を「薄めて」きているわけだから、

ぐろーばるすたんだぁどがだいすきなひとたちはそれをさんこうにしたらいいとおもいます。



そもそも健全化っていっても数値目標はあるんだっけか?


っと、2020年度財政黒字化ということは、そこから収支をプラスに転じさせるということか。だったら経済成長させるための税金の使い道を示せばいいだけなのに、どうしてこう、


「日本はもう成長しない」

「モノは十分手に入れた」

「日本は成熟国家だ」



とかいう変な雰囲気が蔓延してるんだろ。

これじゃぁ、「あのブドウは酸っぱいからいらない」っていうキツネの話とそっくりじゃない。


本当はバブルまでは行かないにせよ、ああいう好景気を味わいたいと思うんだけどな。出版業界だって音楽業界だって、アニメ業界だって、多少は息を吹き返すはず。


唐揚げを食べたことのない人は、唐揚げとか鶏肉見てもおいしそうとは思わないかもしれないけど、好景気の頃の話を聞くと羨ましいと思うよね?

ほら、


残業しても毎日タクシー代が出たとか、

今は無くなってしまった研修という名の慰安旅行が毎年あったとか、


こういうこととか↑


きっと好景気になれば実現するはず。

あとはみんなの気の持ちようが大事。


"災難は、勇気を試す機会である。

 およそみじめなのは、将来のことを不安に思って、

 不幸にならない前に不幸になっている『こころ』だ。”


ルキウス・セネカ ローマの政治家・思想家・詩人



”悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意志のものである。

およそ成り行きに任せる人間は気分が滅入りがちなものだ。”


アラン・コーナー フランスの哲学者・思想家
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