POPの書き方? - ドラッグアリウス 忍者ブログ
日記なのかブログなのかいまいちハッキリしませんが、ドラッグストア勤務のおっさんがぐだります。
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 知りたいと思ったことの答えがわかると楽しい。特に専門家に疑問をぶつけて、自分が全く想像していなかった意外な答えが返ってきた時は楽しい。好奇心が満たされると同時に、別の知りたいことがまた湧いてくる。

専門家は、その分野では「当然過ぎて人に話す価値などない」と思っているようなことでも、専門家ではない者が聞けば十分に価値ある情報となり得る。

実際に聞いた者の役に立つかどうかは別としてね。

昨日は映像の専門家に「今映画とかドラマの【作品中に映る画面という画面】はほぼ後からはめた画像だよ」と教えられた。知りませなんだ。役立つかどうかは解らないが面白い話だ。

このように、自分の分野では当然過ぎるような情報も受け手によっては価値ある情報になる。

自分の得意分野を探してみれば、当然と思っている情報もお客さんにとっては面白いといった情報はあるはず。そしてそれはまだまだ伝わってないと思います。

2年もその道で働けば、そういった情報はあるんじゃないでしょうか。

POPでも口頭でも、そういった情報を伝えようとする意志を出していきましょう。
 本日はこれよりPOPの書き方の社内研修を担当して参ります。

私が新入社員に伝えたいことは、キャッチコピーの作り方もあるのですが、それよりも色々なことに興味を持って欲しいということです。

古い言い方だと情報のアンテナを張るってやつですね。でも、正直これってやろうと思ってできることではないのかなぁという気もします。「興味を持て!」と誰かの言われたところで「楽しー!」とはなりにくいでしょうから。

 でも寄り道って大事だと思うのです。新しいことのほとんどは既存のものと既存のものの組み合わせから生まれています。アレンジ、編集力というやつです。寄り道をしていて新しい価値が有るものを見つける。このことをセレンディピティと言います。


セレンディピティ(英: serendipity)は、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉である。何かを発見したという「現象」ではなく、何かを発見をする「能力」を指す。平たく言えば、ふとした偶然をきっかけに閃きを得、幸運を掴み取る能力のことである。


このゼレンディピティは「気づき」が無いと発動しません。そして、ふとした時に頭に浮かんだ思考の切れ端をちょっとでもつまむことが出来たのなら、それをしっかり握って離さず、紙に残すかずっと考え続けるかして忘れないようにしないといけません。

ですから仕事のオンとオフなんて言ってる場合ではないのです。休日だからってスイッチ切っていると「幸運を掴み取る能力」はきっと開花しないことでしょう。大体そんな働き方は楽しくないですからね。

とはいいつつ、釣りをしている時は流石に仕事は1%くらいしか頭に無いですが(笑)
 売場を見ていてふと思うことがありました。

「殺虫剤って、なぜああもド直球なネーミングばっかりなんだろ?」と。

化粧品とかボディソープ、シャンプー、ハンドクリームあたりは高級感が必要だろうから、「泡で窒息しそうなボディソー」」なんて名前の奴は未来永劫現れないでしょうね。

そこ行くと殺虫剤や食品のネーミングは面白いね。

「ゴキブリがいなくなるスプレー」


「草消滅!!」


「犬猫まわれ右」


スグナオールよりそのまんま。いや、そんなクスリは無いですが。

殺虫剤のカテゴリーでは、とにかく「効き目」をネーミングで消費者に伝えることが流行りなのでしょうか。

それとも、お客さんが商品を手にとって「選ばれるための」競争が激しいのでしょうか。

またはゴキブリホイホイという商品のインパクトが強すぎて「ド直球ネーミングはいけるんだ。」という成功者体験にみんな引きずられてしまったのでしょうか。

ほんとこういう「かっこ悪くても売れれば良い」っていう態度が現れたネーミングセンスは大好物なんですよね。お客さんは自分にとって必要な商品を選ぶのにあんまり時間を使いたくないんですよね。だから食べ物なんかもおいしさがストレートに伝わるようなネーミングが増えてきてますね。

築地魚がし横丁の味噌汁とか、辛そうで辛くない少し辛いラー油も、じっくりコトコト煮込んだスープなんかも、お客さんになんとか自分の魅力を伝えようとしているネーミング。

あ、でも農薬のデジタルメガフレアはやっぱりかっこいい名前ですよね。



衣類用洗剤とか台所用洗剤、住居用洗剤なんかは割とボールドとかアタックとかブランドを育てようというかちょっとかっこつけなネーミングですよね。たいして殺虫剤と違わない雑貨カテゴリーなのに、この違いは何なんでしょうね?
 ギリシャのヒオス島。ここは世界的にも有名なあのロケット花火祭りが行われるところ。


2つの教会が互いに数万発のロケット花火を撃ちあうお祭り。


「潜在GDP成長率を上げる」とか
「構造改革せよ」

などという言葉があります。一部の経済学者さんや新聞の紙面に登場しがちな言葉です。

これらは需要(モノを欲しいと思う気持ち)と供給(モノを作り出す力)で言うと、供給側を上げるということです。

簡単に言うと需要>供給になるとインフレになり、

需要<供給になるとデフレになります。

 世界の経済でもデフレが続くことは珍しく、ほとんどの経済対策はインフレで悩んでいる国をなんとかするためのものだったりします。

日本はバブル崩壊以降、企業が「今は投資しても儲からないし、借金もあるからそれを返してからにしよう」と考えてしまい、みんな揃って投資を控えてしまったため、お金の流れが非常に悪くなってしまいました。本来なら、民間企業がお金を使わなくなった分、政府が使うお金を増やさなくてはいけなかったのに、「公共事業は悪だ!」というイメージを作られたり、前述の「構造改革ブーム」や節約を意味する「緊縮財政ブーム」によって、使うお金を増やすことをずーっとためらってきました。

そしてようやく安倍政権によって、使うお金を増やそうという段階なわけです。

この政府が節約したらいいのか、お金を使ったほうがいいのかというのは、お店での発注や在庫で考えると分かりやすいのかなと。


お店で毎月10個売れる商品があったとして、いつも10個程度在庫があればいいわけですよね。

そこで発注量を増やして在庫を20個に増やしたところで売上に影響はあるんでしょうか?ねーよな。


この、在庫があればあるほど、供給があればあるほど売れると言っちゃっているのが「構造改革して潜在成長率を上げる」ということを声高に叫ぶ方々なわけです。

実際に働いていたらそんなことあるわけがないと思いますよね。


[独FAZ]緊縮緩和は誤った選択 厳格な財政協定導入を
(2013年3月15日付 独フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング紙)

 「緊縮の代わりに成長」という信仰に近い選択肢がなかなか消えない。「政府が歳出を増やせば成長する」という甘いささやきは、裏を返せば「緊縮すれば経済が縮む」を意味するからだ。

 大きく景気が落ち込んだときは、政府の追加支出の効果があるかもしれない。だが、それは例外的で景気対策を打ち出せば成長するというものではない。政府は歳出増で成長を「創り出す」ことはできない。

 長期的な視点に立ち構造改革で潜在成長率を上げるしかない。労働市場を柔軟にし既得権益を縮小、補助金は減らす。歳出増でなく歳出減でこそ潜在成長率は改善する。(後略
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1900D_Z10C13A3FF1000/



お店で売上を上げるには、在庫を増やすよりもお客さんが「欲しい」と思う気持ちを上げること。POPでも何でも良いです。

その作戦がうまく行って、欠品が起きてきたら始めて在庫(供給)を増やせば良いのです。

ずーっと同じ経済対策でうまくいくわけはありません。欠品したらしないように在庫を増やせば良いし、売れなくなったら在庫を減らせば良いのです。

同じ経済対策ばかり叫ぶ人は、常に在庫を増やし続けると言っているようなものです。

でもまぁ上の記事の場合は、ドイツがユーロの価値を下げたくないというのと、「俺が稼いだ金をなんでお前らにやらなきゃならないんだ」という気持ちからも来ているんでしょうね。

本当はユーロ全体の事を考えると、通貨を発行してユーロ債という形で各国にお金を貸して使ってもらうのが良いのでしょうが、ドイツはドイツのことしか身内と思えないからそれは難しいのでしょう。

 寝癖直しウォーターを使ったことのない人は、その便利さ、寝癖との格闘時間がかなり減ることをまだ知らない。

二日酔い防止にハイチオールCなどのL-システイン製剤を飲むことを知らない人は、飲み会のたびに二日酔いになる確率が高くて困っているかもしれない。

夏はいつも制汗スプレーばかりで、ロールオンや脇に塗るクリームを知らない人は、スプレーとの段違いの防臭効果がそれらにあることを知らない。

こういうお客さんがまだ知らない、知るともっと生活が楽しくなることを伝える方法として、POPは優秀です。口で伝えるのも結構ですが、疲れるし、お客さんに良さを伝える品目数に限界はあります。

あんまりPOPPOP言うと、「POP万能論」みたいに感じますが、まだまだお店の中でのお客様への情報は足りません。

と、いうわけで今度また新入社員にPOPの書き方の研修をしなくちゃいけないそうです。グラフィック的な書き方はあんまり得意じゃないので、それが得意な女子社員を引き連れて。

「お客さんは安さだけで商品を選んでいるんじゃない」

「値段しか判断材料がない状態だから値段で比べてしまうんだ」

ということだけでも、新入社員に伝えることができたらうれしいですね。
 自分の業界では常識だと思い、業界外の人間でもみんな知っているだろうと思われたことは、実はそうでもなかったということが良くあるものです。ちょっとポロッと話したようなことでも、業界外からの人間にとってはとても興味深いエピソードだったりするものです。

多分このドラッグストア業界にも何かしらあるんじゃないでしょうか。

一つの商品に対していろいろなエピソードはあるでしょうし、また、5年も勤めていれば、「常識のふりをした非常識」というものも蓄積されてくるでしょう。

それをPOPに書いてみましょうよ。お客さんの口から「へー」とか「ほー」という言葉を引き出しましょうよ。そんな紙っきれが1000枚店頭にあったら滞在時間も伸びるし、客単価も上がるし、なによりお客さんのこころにはきっと無意識に「良いことをしてもらったから良いことで(購入で)返そう」という返報性の原理が働きそうじゃありませんかね。

見込みのない恋愛はさっさと諦めた方がいい理由(経済学)
経済行為に投じた固定費のうち、その経済行為を途中で中止、撤退、白紙にしたとしても、回収できない費用をさす。
簡単に言うと「投資したけど回収できないお金」のこと

http://matome.naver.jp/odai/2133738653604791101


 あー…うん。た、確かに恋愛だと取り返しのつかないうちに踏ん切りを付けたほうがいいことは往々にしてありますね。

 ただ、映画とか舞台とかの作品にはあるじゃないですか!

「けなし賃」
というやつが!
 商品入れ替えの激しい春になりました。みなさんバイヤーからの指示で大忙しだと思います。先日も今まで取り扱いのあった商品が廃版になったり、リニューアルになったりしていました。

ドラッグストアに置かれている商品は数千種類に及びます。

そこで廃版にならずに生き続ける商品はどのくらいあるのでしょうかね。

毎日様々な種類の商品が生まれ、消えていきます。

商品の良さがお客さんに正しく伝わらなければ、どんなに広告が打たれた所でいずれは死にゆく商品になってしまうことでしょう。

前から思っていることなのですが、このサイクルの早さをもう少し緩めることは出来ないものでしょうかね。先日とある店舗で耳にしたのですが、

「これ売れないからカットだな」と。

チラと見たところその商品には、お客さんにその商品の価値を伝えようとする販促物は付いてはいませんでした。今の商品入れ替えのペースですと、一々新商品の良さを考えてお客さんに伝えようと考える時間はなかなか取れないでしょうね。

新商品が無いと、その店舗の新鮮さが失われるということは分かるのですが、新鮮さを「埋もれた商品の良さを発掘する」ということでカバーは出来ないものでしょうか。お客さんの脳をハッとさせることが出来れば、そこでもうその商品は新鮮なものとしてお客さんの目に映らないでしょうか。

毎日これから先何十年も、新商品が送られてきて、自分の能力とは預かり知らぬ所で売上が減ったり増えたりする。全ての売れ個数はマスメディアの広告やメーカーの作った販促物に左右される仕事。

これを繰り返していくのを黙って見ているのは、あまり面白くないと思うのですがどうでしょうか。

ウチの企業だけでは売れまくっていた商品が、全国的には振るわなかったらしく「廃版」となっていくのを見るにつけ、わりとそう考えるのです。
 なんでしょうねーこう、利益に直結しない仕事に対してのインセンティブというかやる気?の低下が著しい気がします。

ウチの企業の話なんですがね。

みんな、商品をどこにどう展開するとか、いくらで仕入れてこれだけの利益が出るなどという話には敏感なのですが。
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プロフィール
HN:
アリウス
性別:
男性
職業:
ドラッグストア各店放浪中
趣味:
釣り・歌うこと・本読むこと。
自己紹介:
アリウスの体は、
お酒、から揚げ、
ラグナロクオンライン、
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